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日本時間6月5日午前5時25分、「きぼう」日本実験棟船内実験室の片系のシステムであるB系システムが起動されました。そして、午前6時05分に船内実験室と「ハーモニー」(第2結合部)間のハッチが開けられ、午前6時09分に星出宇宙飛行士らクルーが船内実験室に入室しました。
「きぼう」の中心となる実験モジュール、船内実験室の稼働がいよいよ開始されました。
その後、船内保管室から「きぼう」ロボットアーム制御ラックが船内実験室へ移設されました。そのほか、故障した「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)のトイレのポンプの交換作業や、センサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)の先端のセンサの点検、第2回船外活動の準備が行われました。
船内実験室のシステムはA系、B系の冗長構成となっていますが、飛行5日目には、その片系のB系システムの起動が実施されました。
星出宇宙飛行士らクルーによる起動準備が整えられた後、NASAの宇宙ステーション管制センターから船内実験室へコマンドが送られ、船内実験室の電源が投入されました。
当初は、星出宇宙飛行士がコンピュータを使用して初期起動を行う予定でしたが、船内実験室とハーモニーの連結部の配管接続作業に時間がかかり、遅れた時間を取り戻すために、NASAの宇宙ステーション管制センターからのコマンドにより初期起動が行われ、星出宇宙飛行士は並行して入室準備作業を進めました。
その後、筑波宇宙センター(TKSC)の「きぼう」運用管制室と船内実験室内にある「きぼう」の頭脳である「きぼう」制御装置(JEM Control Processor: JCP)が通信できるようになり、そして6月5日午前4時51分に、「きぼう」運用管制室から初めてのコマンドが送信されました。起動作業は、その後「きぼう」運用管制室から継続して行われ、完了しました。
明日、飛行6日目には、船内実験室のA系システムの起動が実施され、「きぼう」本来の二重冗長構成システムによる通常モードでの運用が開始されます。
星出宇宙飛行士は、カレン・ナイバーグ宇宙飛行士とともに、船内実験室とハーモニーの連結部で電力ケーブルや配管類の接続作業を行い、船内実験室の起動・入室準備を整えました。
船内実験室のB系システムの起動完了後、午前6時05分にハッチを開けました。そして、ゴーグルとマスクを装着して、ナイバーグ宇宙飛行士とともに船内実験室に入室し、続いてほかのクルーも入室しました。
星出宇宙飛行士は入室時、「日本の宇宙開発、新たな1歩を踏み出すことになります。」と話し、船内実験室については、「ラックがまだ全部入っていないので、空っぽなんですけど、本当に夢がつまったモジュールだと思います。」と語り、日本語で「きぼう」と書かれた「のれん」を入口に掛けました。
その後は、室内の点検と設定を行い、「きぼう」ロボットアーム制御ラックを船内保管室から船内実験室に移設しました。
必要があれば飛行7日目に実施するとしていた、スペースシャトルのロボットアーム(Shuttle Remote Manipulator System: SRMS)とOBSSを使用したスペースシャトルの熱防護システム(Thermal Protection System: TPS)の詳細点検は、ディスカバリー号の打上げ時やSRMSを使用した点検、ISSへの接近時に得られた画像やデータの詳細な分析結果から、ドッキング中に実施する必要はないと判断されました。
朝食 | 昼食 | 夕食 |
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B:飲み物 FF:フレッシュフード(※3) I:放射線照射殺菌済み NF:自然状態でパック R:(温)水を加えて調理する T:加熱処理
※1:宇宙日本食として認証された宇宙食。詳細は宇宙日本食ページをご覧ください。
※2:宇宙日本食以外の日本食。
※3:フレッシュフードは各宇宙飛行士が自分で選んで持っていくことができる宇宙食で、認証済みの宇宙食以外に市販食品から選ぶこともできます。
ディスカバリー号のクルーは、6月4日午後7時32分に、カレン・ナイバーグ宇宙飛行士のためにかけられたBrandi Carlileの"Have You Ever"で起床しました。
本日は、6月5日午前11時32分に就寝しました。起床は6月5日午後7時32分の予定です。
※ウェイクアップコールは長年続けられている恒例の習慣です。ミッション期間中毎日、クルーは地上から送られる様々な音楽で目覚めます。曲はクルーにちなんだものやクルーの要望に沿ったものが選ばれています。以下のサイトでウェイクアップコールを聞くことができます。
≫ STS-124 Wakeup Calls (NASA:英語)
詳細は飛行スケジュール6日目(FD6)をご覧ください。
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