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教育

航空機による学生無重力実験コンテスト

過去のテーマ紹介 : メニュー第3回の概要 > 日記・体験談

過去のテーマ紹介

第3回 航空機による学生無重力実験コンテスト 

参加した学生からの日記・体験談
チーム名 テーマ名 代表提案者 日記 体験談
前半 宇宙美
(そらみ)
微小重力環境における霜の模様のパターン解析 矢口 たかね
(お茶の水女子大学)
京都大学総合人間学部/
大学院人間・環境学研究科
無重力時の上下肢における酸素飽和度の比較・検討 山城 丈
(京都大学)
C.S.A
(スペースアート会議)
Sound Wave Sculpture 3 南波 幸子
(多摩美術大学)
後半 FHU Space Physiology Team 金魚を用いた微小重力下での前庭-眼球運動反射と心拍変動解析 江野 佑子
(藤田保健衛生大学)
東京大学μGゼミ 微小重力における毛管現象を用いた管内流体の挙動解析 青木 翔平
(東京大学)
北海道大学無重力研究同好会 ぶつかれ青春~粘性の異なる液滴同士の衝突 大村 益孝
(北海道大学)

※表の をクリックすると、対応する内容が下に表示されます。




【実験日記】 北海道大学無重力研究同好会

ぶつかれ青春~粘性の異なる液滴同士の衝突

北海道大学
メンバー: 大村 益孝(代表者、記録)、飯田 義規、杉山 悠理、谷井 大介

12月18日

札幌千歳空港から名古屋セントレア空港へ向かい、その後小牧市へ。大雪で飛行機の欠航が相次ぐ。この日は名古屋も大雪に。明後日のフライトは大丈夫だろうか。

DASに入ったときの飛行機の車庫の大きさにはとても驚いた。戦闘機みたいな飛行機や、ヘリコプターなどが沢山あった。普段滅多に見ることの出来ないものなので、たいへん貴重な経験になった。

この日は、装置の組み立てを行った。北大低温研の工場で作ってもらった、立派な装置だ。組み立ては全部は終わらなかったが、明日の午前中までに終わらせられるように、明日は朝早くから頑張ろう。



12月19日

今日は装置の組み立てと調整を行った。無重力状態で、ふたつの液滴が出来るだけ確実にぶつかるように、液滴を放出するノズルを調節。そもそもノズルから液体が、液滴となって放出してくれるのだろうか。無重力状態では想像もつかない。とりあえず地上で出来るだけのことをしよう。

予定の時間より少し遅れてしまったが、実験装置を飛行機に乗せ、液が漏れたりしないかチェック。実際に飛行機に乗ったときに、度忘れなどしないように、実験のマニュアルを作り、頭の中でシミュレーション。あとはフライトを待つのみ。



12月20日
今日はフライト1日目。飛行機に乗り込み、再度、調整や液漏れ、カメラの位置をチェック。そしてパラボリック飛行へ・・・

地上に降りたあと、ビデオテープを視聴。ちゃんと撮れているかすごく不安だったけど、撮れていて安心。ふたつの液滴が無重力状態で、丸い形になって、衝突したり合体したりする映像が観察できた。ただ今日の実験で、やはり改善すべき点がいくつか出てきた。それは、液だめの部分の液漏れや、カメラのピンボケなど・・

今日の失敗を生かして、明日の実験ではより良いデータを取れるように頑張ろう。



12月21日

使用した実験装置

今日はフライト2日目。昨日と同じ失敗はしないようにしよう。今日は液滴を放出するノズルを変えてみてチャレンジ。今回はもっと上手くいくだろう。

実験は大成功。昨日の失敗も克服でき、ノズルも変えたし、より大きな液滴を作ることができた。あとはデータ解析のみ!

今回の実験で、DASの方々や日本宇宙フォーラム、北大の方々には大変お世話になりました。このような貴重な体験をさせていただき、本当に幸せだと思います。どうも有り難うございました。



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