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国際宇宙ステーション(ISS)に搭載されている全天X線監視装置「MAXI(マキシ)」は、小マゼラン星雲の方角に通常の新星爆発時の約100倍という極めて明るい軟X線(エネルギーの低いX線)閃光を放射する新星(MAXI J0158-744)を検出しました。
Swift衛星の観測データも合わせた解析により、この閃光は非常に重い白色矮星で起こった新星爆発の初期に星全体を包み込んだ「火の玉」からの放射とわかりました。「火の玉」からの軟X線閃光の観測は史上初です。この観測は軟X線の波長領域で全天の突発現象を監視するMAXIの特長により、可能となりました。
一方、高い分解能を持つ分光観測装置(SSC)が、閃光の中に電離したネオンのX線の輝線を検出しました。これは既存の新星爆発理論では説明できないため、新星爆発の理論に大きな影響を与えています。また、この観測から期待される白色矮星の質量は既存の理論予測を超えており、天文学に広く影響を与える可能性があります。
この結果は米国の宇宙物理学の専門誌「Astrophysical Journal」(12月1日号)に掲載されます。
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