このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。

<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ
  • Menu01
  • Menu02
  • Menu03
  • Menu04
  • Menu05
  • Menu06
  • Menu07

JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

ウィークリーレポート

米国広報イベントへの参加や、HTV到着に向けたISSのロボットアーム(SSRMS)機能確認(2009年04月20日発行)

音響測定装置(SLM)による音響調査

音響測定装置(SLM)による音響調査

制振装置付きトレッドミル(TVIS)で運動を行う若田宇宙飛行士
軌道上加速重量計測実験(SLAMMD)の作業を行う若田宇宙飛行士
ズヴェズダで作業するパダルカ(手前)、若田(奥)宇宙飛行士
ISSのロボットアームの機能確認を行う若田(手前)、バラット(奥)宇宙飛行士

≫他の写真を見る

●4月13日~19日の実績

若田宇宙飛行士は週前半、STS-119(15A)ミッションで国際宇宙ステーション(ISS)に運ばれた荷物の開梱作業や、「きぼう」日本実験棟船内実験室に関する作業を行いました。週後半には、米国広報イベントへの参加や、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)に関する作業を行いました。

4月13日、若田宇宙飛行士は、JAXAの広報作業として「きぼうキッズツアー」の撮影を行いました。

4月14日には、音響測定装置(Sound Level Meter: SLM)による、ISSの各モジュールでの音響調査を行いました。その他、船内実験室にて、文化・人文社会科学利用パイロットミッション「微小重力の身体と衣服設計に関する基礎実験 -宇宙でのファッショナブルライフ-(宮永美知代 東京芸術大学助教)」を実施しました。

4月15日、16日には、米国広報イベントに参加し、米国メディアからのインタビューに応じました。16日には、定例の「きぼう」運用管制室との作業確認も行っています。

4月17日、宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)技術実証機(初号機)の到着に向けて、ISSのロボットアーム(SSRMS)の機能確認を行いました。

水再生システム(Water Recovery System: WRS)の日々のメンテナンス作業として、若田宇宙飛行士は、微生物の繁殖防止のため、飲料水供給装置(Potable Water Dispenser: PWD)の一部を水で洗浄する作業を実施しました。この週にはその他、有機炭素分析器(Total Organic Carbon Analyzer: TOCA)を使用した水処理装置(Water Processing Assembly: WPA)からの水サンプルの解析や、ヨウ素によるPWDの洗浄作業を行いました。PWDから取得した水は現在、ISSにおいて飲料水以外の衛生用への使用のみ認められており、地上での専門家による最終検査が続けられています。

●4月20日~26日の予定

今週は、ISSの運動器具のひとつ、制振装置付きトレッドミル(Treadmill Vibration Isolation System: TVIS)の大掛かりなメンテナンス作業を行います。

4月20日に米国広報イベント、24日には、さいたま市青少年宇宙科学館(埼玉県)との交信イベントを実施します。

「若田宇宙飛行士の主な作業予定」 [PDF: 57KB]

※予定の内容は、計画の見直しによって変更される可能性があります。

●トピックス:軌道上の若田宇宙飛行士に質問してみました! ~その1~

各モジュールに、それぞれのお国柄を感じますか?

ISSには米国、ロシア、ヨーロッパ、日本のモジュールがあります。最先端の科学的な世界というイメージを持たれていると思いますが、それでもやはりお国柄は見てとれます。

「デスティニー」(米国実験棟)内

「デスティニー」(米国実験棟)

「コロンバス」(欧州実験棟)内

「コロンバス」(欧州実験棟)

わかりやすいところでは、ロシアのモジュールはソユーズロケットのように「質実剛健」といった感じです。熟成された信頼性の高い宇宙技術で作られており、頑健で多少壊れてもすぐに修理で回復可能な印象を持ちます。

アメリカのモジュールはやはりNASAの長い有人宇宙開発の歴史を感じさせるもので、設備もとても充実しているところがさすがだと感心します。

一方、日本とヨーロッパのモジュールもこれに近いですが、モジュールに入ると清潔で「緻密」な感じがします。「きぼう」日本実験棟に搭載されている実験ラックも、決められたスペースを精一杯有効利用して様々な機能を持たせています。コンパクトで高機能な携帯電話のイメージと言えばいいでしょうか。有人宇宙開発の歴史こそ浅いですが、この手の設備を作らせたらやはり日本は米露に伍していけると感じます。


地球の生活と比較して宇宙の方が快適と思える点は?

それはなんと言っても無重力のために移動が楽なことです。移動したいときには、そちらの方向に向けて壁や手すりなどを押せば簡単に移動できます。また地上なら運べないほどの重い荷物も、慣性にさえ気をつければ一人で動かすことが可能です。

「デスティニー」(米国実験棟)内

無重力状態には、意外な利点もあります。肩こりや寝違えも起こらないのです。地上では、頭や腕を支える必要があるので筋肉が疲れたり、変な格好で寝てしまうと筋を違えてしまいますが、そのようなことがないのです。ついでに言うと、寝癖も絶対につきません。忙しいのですぐに寝付いてしまうこともありますが、無重力での睡眠はなかなか快適で、地上では味わえない独特なものです。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

≫ウィークリーレポート一覧へ
≫若田宇宙飛行士トップページへ

 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約