このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。

<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ
  • Menu01
  • Menu02
  • Menu03
  • Menu04
  • Menu05
  • Menu06
  • Menu07

「きぼう」での実験

このエントリーをはてなブックマークに追加

世界初、遺伝子ノックアウトマウス(特定遺伝子を欠失したマウス)の全数生存帰還に成功~「きぼう」での第3回マウス長期飼育ミッションが終了しました~

最終更新日:2018年5月11日

「きぼう」日本実験棟船内実験室にて行われていた、第3回小動物飼育ミッション「宇宙ストレスにおける環境応答型転写因子Nrf2の役割」(代表研究者 山本雅之/東北大学医学部 教授・東北メディカル・メガバンク機構 機構長)について、長期飼育(4月4日から5月5日まで31日間)を終了し、マウスは帰還用ケージに収容されてドラゴン補給船運用14号機(SpX-14)にて、5月6日(日本時間)に帰還しました。

5月7日に米国内にてNASAからJAXAに帰還用ケージが引き渡され、その後、マウス全数の生存を確認しました。これから詳しい解析が行われます。今回のミッションでは、生体のストレス防御にかかわる制御因子であるNrf2の遺伝子を欠失させたノックアウトマウス6匹(ストレスへの感受性が高いマウス)と野生型の対照マウス6匹、計12匹のマウスの宇宙国際ステーション(ISS)における長期飼育を行いました。遺伝子ノックアウトマウスの長期宇宙滞在とそこからの全数生存帰還は世界初の成果となります。

この成功を受けて、今後、ヒトの病態解析の目的で、世界中で作製されている多くの遺伝子ノックアウトマウス系統についても、宇宙ストレスの影響下で個々の遺伝子欠失の影響がどのように変化するのかを解析できる道が開かれました。まさに宇宙マウス実験の時代(Decade of Space Mouse)となりました。例えば、骨減少や筋減弱が加速される宇宙環境を活用し、地上における健康寿命の増進に関わる研究などが加速されることが期待されます。

ミッション達成概要 [PDF: 639.3 KB]
ミッション概要 [PDF: 410KB]
小動物飼育装置(Mouse Habitat Unit: MHU)

【関連トピックス】

国際宇宙ステーション・「きぼう」における、長期飼育マウスの全数生存帰還の世界初の達成ならびに次世代仔マウスの誕生について(2016年10月13日)
「きぼう」での第2回マウス長期飼育ミッションが終了しました。(2017年9月19日)
第2回マウス長期飼育ミッションの終了後1か月速報(2017年10月25日)
第2回マウス長期飼育ミッションの終了後3か月速報(2017年12月28日)
「きぼう」にて、第3回小動物飼育ミッションが開始されました。(2018年4月6日)
 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約