このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。
<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。
「きぼう」日本実験棟船内実験室には、「きぼう」の運用を制御・管理するシステム類を搭載したシステムラックや、実験装置を搭載した実験ラックなどが設置されます。ラックは最大で23個まで設置することができます。
1J(STS-124)ミッションでは、「電力ラック2」、「情報管制ラック2」、「空調/熱制御ラック1」、「空調/熱制御ラック2」の4つのラックが船内実験室に搭載され、打ち上げられます。
2008年3月の「きぼう」打上げ第1便である1J/A(STS-123)ミッションでは、8つのラックが国際宇宙ステーション(ISS)の船内保管室に搭載されて運ばれました。これら全てのラックは、今回の1J(STS-124)ミッションで、ISSに取り付けられた船内実験室内に移設されます。
以下に、1Jミッションで船内実験室に設置されるラックについて説明します。
システムラックは、「きぼう」の運用を維持するために必要な電力、通信、空調、熱制御を確保するための機器類を搭載したラックです。1Jミッションで船内実験室に設置されるシステムラックは、以下の通りです。
「きぼう」の運用を担う主要システムはA系、B系の冗長構成となっており、ラックもそれぞれA系ラックとB系ラックにわかれています。二重冗長構成になっているラックは、「電力ラック」、「情報管制ラック」、「空調/熱制御ラック」で、「電力ラック1」はA系、「電力ラック2」はB系のシステムにより運用されます。
この構成により、「きぼう」の冗長性が確保されています。通常は両系とも稼働させる必要がありますが、例えば、A系の電力ラックに何らかの問題が生じて停止した場合でも、B系の電力システムのみで運用を継続することができます。
実験装置を搭載する実験ラックは、ISSの標準設計となっており、国際標準実験ラック(International Standard Payload Rack: ISPR)と呼ばれます。船内実験室には、生物実験と材料実験を中心として合計10個の実験ラックを搭載することができます。
1J/Aミッションで、JAXAの実験ラックである「細胞培養実験ラック(SAIBOラック)」と「流体実験ラック(RYUTAIラック)」がISSに運ばれました。これらは、今回の1Jミッション中に船内実験室に移設されます。
ミッション中はまだ実験を行うことはできませんが、1Jミッション後に実験装置の配線接続作業や軌道上での点検を行った後、初期運転が行われる予定です。
システムラック、実験ラックのほか、1J/AミッションでISSに運ばれた保管ラックも、今回の1Jミッション中に船内実験室に移設されます。
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency | SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約 |