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衛星間通信システム(Inter-orbit Communication System: ICS)は、「きぼう」日本実験棟の運用を効率的に行うため、船外実験プラットフォームに直径約80cmのアンテナを設置し、JAXAのデータ中継技術衛星「こだま」(Data Relay Test Satellite: DRTS)を経由して筑波宇宙センター(TKSC)との間でデータ、画像および音声などの双方向通信を行う日本独自のシステムです(「こだま」は、2017年8月5日に運用終了しました)。
ICSは、船内実験室に搭載される与圧系サブシステム(ICS Pressurized Module subsystem: ICS-PM)と、船外実験プラットフォームに取り付けられる曝露系サブシステム(ICS Exposed Facility subsystem: ICS-EF)から構成されます。
ICS-PMは、ICS全体の管理を行い、主に「きぼう」から地上に送るシステム機器や実験機器のデータ(ダウンリンクデータ)の多重化処理、地上からの送信されるデータ(アップリンクデータ)の分解、送受信データの変復調を行います。ICS-EFは、送受信用アンテナおよびその駆動装置、周波数変換器、高出力電力増幅器などの高周波機器、各種センサ(地球センサ、太陽センサ、慣性基準装置)から構成されます。
ICS-PMは、2008年6月に1J(STS-124)ミッションで、船内実験室に搭載されて国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げられました。ICS-EFは、「きぼう」打上げ第3便である2J/A(STS-127)ミッションで、ISSに打ち上げられました。
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