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「きぼう」日本実験棟

船外実験プラットフォーム

最終更新日:2009年07月16日

宇宙曝露実験スペース「船外実験プラットフォーム」

筑波宇宙センター(TKSC)宇宙ステーション試験棟内の船外実験プラットフォーム

筑波宇宙センター(TKSC)宇宙ステーション試験棟内の船外実験プラットフォーム

画像:船外実験プラットフォーム

船外実験プラットフォームは、宇宙での実験の大きな特徴である微小重力、高真空などの宇宙曝露環境を利用して、科学観測、地球観測、通信、理工学実験および材料実験などを実施することができる多目的実験スペースです。

船外実験プラットフォームは、船内実験室に結合して運用されます。船外実験プラットフォームには実験装置を取り付ける場所が全部で12箇所あり、そこに船外実験装置船外パレット衛星間通信システム(Inter-orbit Communication System: ICS)を取り付けることができます。また、船外実験装置を交換することで、いろいろな実験を行うことができます。

船外実験プラットフォームには、宇宙曝露実験のサポートを行うために、実験に必要な電力を実験装置に供給したり、装置を冷却するための冷媒を循環させたり、実験データを収集したりする機能が備えられています。

船外実験プラットフォーム実験装置
「きぼう」での実験

船外実験プラットフォームは、「きぼう」打上げ第3便である2J/A(STS-127)ミッションで、国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げられました。

2J/Aミッション
船外実験プラットフォームの写真を見る(JAXAデジタルアーカイブ)

船外実験プラットフォームの主な構成要素

船外実験プラットフォーム

船外実験プラットフォームの構成

船外実験プラットフォームのバス機器と軌道上交換ユニット(ORU)

軌道上交換ユニット(Orbital Replacement Unit: ORU)は、船内/船外活動により、軌道上で交換することが可能なように設計されている要素です。電力系、通信・制御系、熱制御系など、船外実験プラットフォームを運用するための機器は故障時などに交換が可能なようにORUとして設計されています。船外実験プラットフォームのORUは、船外活動で交換するORUと、ロボットアームによる交換を前提としたORUの2種類があります。

船外実験プラットフォーム結合機構(Exposed Facility Berthing Mechanism: EFBM)

船外実験プラットフォームと船内実験室を結合する機構。船内実験室には引き込み機構を持ちモータの駆動でボルトを締める能動的なEFBMが、船外実験プラットフォームには引き込まれる側の受動的なEFBMが設置されています。EFBMが結合すると同時に電力系、通信制御系、熱制御系が接続され、船内実験室から船外実験プラットフォームへの電力供給や各種データのやり取りなどが可能になります。

トラニオン

スペースシャトルのペイロードベイ(貨物室)に、船外実験プラットフォームを搭載する際の固定部です。

グラプル・フィクスチャ(把持部)

国際宇宙ステーション(ISS)、またはスペースシャトルのロボットアームが把持する場所です。

船外実験プラットフォーム視覚装置

TVカメラと照明。視覚装置からの映像を見ながらロボットアームを操作し、実験装置やORUの交換を行います。

船外実験プラットフォーム装置交換機構(Equipment Exchange Unit: EEU)

船外実験装置を取り付けるための機構で、取付けと同時に電力系、通信制御系、熱制御系が接続され、実験装置への電力供給、各種データのやり取り、温度環境の管理ができるようになります。EEUにより実験装置を交換できるため、従来の衛星とは異なり、いろいろな実験を行うことができると共に、将来の技術の進歩にも柔軟に対応していけるようになっています。

船外実験プラットフォームの主要諸元

項目 船外実験プラットフォーム
外形 箱形
大きさ 5.0m(幅)×5.2m(長さ)×3.8m(高さ)
質量 4.1t
実験装置取付け場所 12箇所(システム機器用2箇所、実験装置仮置き用1箇所を含む)
供給される電力 最大11kW(システム機器用:最大1kW、実験装置用:最大10kW)120V(直流)
通信制御 16ビット計算機システム、データ伝送速度:最大100Mbps
環境制御性能 なし
寿命 10年以上

 
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