衛星間通信システム(ICS)/データ中継技術衛星(DRTS)地上局インタフェース確認試験 |
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2002年6月3日~20日まで、筑波宇宙センターで国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟に搭載される衛星間通信システム(ICS)とデータ中継技術衛星(DRTS)地上局間のインタフェースを確認する試験がおこなわれました。
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衛星間通信システム(ICS)/データ中継技術衛星(DRTS)地上局インタフェース確認試験とは |
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試験風景(宇宙ステーション試験棟) |
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DRTS地上局設備 | | | 衛星間通信システム与圧系サブシステム | 衛星間通信システム曝露系サブシステム |
「きぼう」日本実験棟のICSと筑波宇宙センターにて通信を行なうためには、静止衛星であるDRTSを中継する必要があります。 ICS/DRTS地上局インタフェース確認試験とは、ICSからDRTSを経由して筑波宇宙センターにあるDRTS地上局との通信が正しく行えることを確認する試験です。 試験構成として、ICSはフライトモデル(実機)、DRTSはDRTSシミュレータと呼ばれる試験用模擬装置、DRTS地上局は実際に運用される設備を使用しました。
| 試験の内容・様子 |
試験の準備として、筑波宇宙センター宇宙ステーション試験棟にあるICSと、宇宙ネットワーク送受信棟にあるDRTS地上局を光伝送装置を用いて光ケーブルで結び、送受信信号レベルの調整など、規定通りの試験条件が設定できていることを確認しました。
試験では、ICS~DRTSシミュレータ~DRTS地上局間にて実際の運用時を想定した信号のやりとりをおこないました。 具体的には、データ/ファイル/音声などについて地上局からICSへの送信(アップリンク)試験、ICSから地上局への送信(ダウンリンク)試験、通信品質(BER)測定などを行い、期待通りの性能を得られることを確認しました。
| 今後の予定 |
ICSに関する次回の試験は、実験ペイロード、船内実験室、ICS、DRTS地上局、運用管制システムを合わせた統合システム試験をおこなう予定です。
最終更新日:2002年7月12日
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