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国際宇宙ステーションの利用補給フライト ULF1.1(STS-121)

STS-121 NASAステータスレポート#04

最終更新日:2006年7月7日

2006年7月6日(木)午前4時00分(米国中部夏時間)
2006年7月6日(木)午後6時00分(日本時間)

本日、スペースシャトル「ディスカバリー号」のドッキング後、国際宇宙ステーション(ISS)に3人目の長期滞在クルーが加わります。ISSに2名を超える長期滞在クルーが滞在するのは2003年5月以来初めてのことです。

ディスカバリー号は、コマンダーのスティーブン・リンゼイ、パイロットのマーク・ケリー、そしてミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のマイケル・フォッサム、リサ・ノワック、ステファニー・ウィルソン、ピアース・セラーズ、およびトーマス・ライターを乗せて、米国中部夏時間7月6日午前9時52分(日本時間7月6日午後11時52分)にISSとドッキングする予定です。

ISSの第13次長期滞在クルーのコマンダーであるパベル・ビノグラドフとNASAサイエンスオフィサのジェフリー・ウィリアムズに歓迎され、必須となっている安全に関する説明を受けた後、ライターは、ISSにドッキングしているソユーズ宇宙船へ自分用のシートライナーを運びこみます。これにより、ライターは正式なISS長期滞在クルーとなります。ライターはドイツ出身の欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士で、ESAとロシア連邦宇宙局(FKA)の契約のもと飛行しています。

ディスカバリー号がISSへ接近する途中で、リンゼイはディスカバリー号が宙返りをするよう操縦します。これはランデブー・ピッチ・マヌーバ(Rendezvous Pitch Maneuver: RPM)と呼ばれています。ディスカバリー号は、ISSのおよそ600フィート(約182m)下方で宙返りをし、ビノグラドフとウィリアムズは、その間にISSからディスカバリー号底部の耐熱タイルを撮影します。ふたりは400mmと800mmレンズを付けたデジタルカメラを使って、ディスカバリー号底部の写真を事前に計画されたとおりに撮影することになっています。

画像は地上へ送信され専門家による解析が行われる予定で、800mmレンズによる、より詳細な画像から送信が行われます。800mmレンズを用いた撮影では、STS-114ミッションでディスカバリー号がISSへの接近中に撮影されたものより多くの画像が撮影される予定です。去年スティーブン・ロビンソンがSTS-114ミッションの船外活動で取り除いたものと同じようなギャップフィラー(gap fillers)の突出が無いかどうか、高解像度の画像を用いて調査します。

これらの画像に加え、合計100台以上の地上カメラや航空機に搭載されたカメラ、ディスカバリー号に搭載されたカメラにより撮影された画像データや、スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)や、SRMSが把持したセンサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)からのデータが、今後行われる検査のデータとともに解析され、ディスカバリー号が打上げ時や上昇時、また軌道上で大きな損傷を受けていなかどうか確認します。

ドッキングの約3時間後、ディスカバリー号のクルーとISSの第13次長期滞在クルーは、ディスカバリー号をさらに検査するための準備として、ロボットアームの操作を行うことになっています。ノワック、ウィルソン、そしてウィリアムズは「デスティニー」(米国実験棟)内から「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)を操作します。

彼らはカナダアーム2を使ってディスカバリー号のペイロードベイ(貨物室)の設置場所からOBSSを持ち上げ、リンゼイとフォッサムが操作するSRMSに渡します。これは、スペースシャトルのドッキングシステム(Orbiter Docking System: ODS)まわりの空間的な制約により、ISSにドッキング中はSRMSではスペースシャトル上のOBSSを直接把持できないためです。

ドッキング後まもなく、ディスカバリー号のミッドデッキから宇宙服などの物資の搬入が始められます。少なくとも7月8日と10日の2回、船外活動が予定されています。ミッションが1日延長された場合、3回目の船外活動も行われる予定です。

ディスカバリー号のクルーは、7月6日午前2時38分(同7月6日午後4時38分)にライターのためにかけられた、Elton Johnの”Daniel”という曲で起床しました。ISSのクルーも、いつもの目覚まし音で同時刻に起床しました。

次のSTS-121ステータスレポートは、7月6日午後(同7月7日午前)、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/news/sts121/STS-121-04.html
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。


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