JAXAトップページへ
 JAXAトップページへ宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターサイトマップ
 

国際宇宙ステーションの利用補給フライト ULF1.1(STS-121)

熱防護システム(TPS)修理用機材

最終更新日:2006年6月27日

RCCのクラック修理機材

画像:より詳細な画像へ

NOAX充填ガン(提供:NASA)

強化炭素複合材(Reinforced Carbon Carbon: RCC)のクラック(亀裂)修理には、NOAX(Non-Oxide Adhesive Experimental、ノーアックス)と呼ばれる補修剤を使用した修理法が開発されました。RCCのクラック面に充填ガンからペースト状のNOAXを押し出し、気泡をつぶすとともに、表面が滑らかになるようにするために、ヘラ(Scraper)でNOAXを表面に薄く拡げていきます。

穴の開いたRCCの修理機材

写真:より大きな写真へ

プラグ修理用機材(提供:NASA)

RCCパネルに穴が開いた場合は、現時点ではプラグと呼ばれる修理技術で対応します。この方法は、直径6インチ(約15cm)までの穴に使うことができます。炭素繊維強化炭化珪素(Carbon-Silicon Carbide: C-SiC)製のカバープレートとプラグ部となる取り付け機構で構成されます。カバープレートとプラグ部は、修理するRCCパネルの曲率に近いカバープレートを選んで、軌道上で組み立てる方式です。このため、カバープレートは20枚以上用意されます。

穴の開いたRCCパネル内にこのプラグを差し込んで、船外活動用の電動工具であるピストル・グリップ・ツールで中央のネジを回転させると、プラグ部分のTバーがカバープレートの方向へ動き、RCCパネルの内側から挟み込むことにより、プラグ修理機材を固定します。 カバープレート周辺に隙間が生じると危険なため、その場合はNOAXで隙間を埋めます。STS-121ミッションでは、本機材は搭載されるのみで軌道上での試験は予定されていません。

EWA(Emittance Wash Applicator)

画像:より詳細な画像へ

EWA概観(提供:NASA)

EWA(Emittance Wash Applicator)は、小規模なタイルの損傷に対応する補修ツール(タイル表面の比較的浅い損傷を補修)です。EWAはタイルが損傷して損傷面が白くなった箇所の表面に灰色の補修剤を塗って、耐熱特性(熱放射特性)を改善するものです。

EWAは、炭化珪素(SiC)の粉と、室温硬化接着剤(RTV)を混ぜたものを補修剤として使い、スタンプのように表面に柔らかく押して当てる感じで補修剤をタイル表面に拡げていきます。STS-121ミッションではEWAを使った試験は予定されていません。

オーバーレイ修理技術

画像:より詳細な画像へ

オーバーレイ修理技術イメージ

EWAの他に、タイルの損傷を修理する技術として、現在開発中のオーバーレイ修理があります。この方法は、損傷したタイルを耐熱性のシートで覆うことにより、損傷部分を放射熱などから保護します。

この耐熱性のシートは厚さ0.03インチ(約0.8mm)で、炭素繊維強化炭化珪素(C-SiC)でできています。さまざまな形のシートがあらかじめ用意されており、周囲のタイルに直接ネジで固定することにより損傷した部分を覆います。また、オーバーレイとタイルとの間の段差の部分から高温のガスが侵入するのを防ぐためにガスケットを間にはさんで取り付けます。 STS-121ミッションでは、オーバーレイ修理試験を行う予定はありません。

▲このページの先頭へ

JAXAトップページへ JAXAトップページへ 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター サイトマップ JAXAトップページへ サイトポリシー