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国際宇宙ステーションの利用補給フライト ULF1.1(STS-121)

STS-121 NASAステータスレポート#03

最終更新日:2006年7月6日

2006年7月5日(水)午後8時00分(米国中部夏時間)
2006年7月6日(木)午前10時00分(日本時間)

スペースシャトル「ディスカバリー号」のクルーたちは、本日、センサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)で機体の検査を行い、前日の打上げから軌道に乗るまでに、デブリによる損傷を受けていなかったことを確認しました。

ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のリサ・ノワックとステファニー・ウィルソンは、スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)が正常に操作できることを確認し、その後ペイロードベイ(貨物室)の右舷の設置場所から長さ50フィート(約15m)のOBSSをSRMSで持ち上げ、米国中部夏時間7月5日午前6時00分(日本時間7月5日午後8時00分)から数時間にわたる検査を開始しました。

ノワックとウィルソンは、7月5日午前8時30分(同7月5日午後10時30分)前に、ディスカバリー号の右翼前縁部の強化炭素複合材(Reinforced Carbon-Carbon: RCC)パネルの検査を開始しました。船長のスティーブン・リンゼイ、パイロットのマーク・ケリー、およびMSのマイケル・フォッサムの支援を受けながら、ゆっくりと着実に検査を行い、損傷した形跡がないか調査しました。

OBSSの先端に取り付けられた2種類のレーザセンサ(Laser Dynamic Range Imager: LDRI、およびLaser Camera System: LCS)とテレビカメラ(Intensified Television Camera: ITVC)を使用し、スペースシャトルのノーズキャップおよび左翼まで検査は続けられました。OBSSを設置場所に戻した後、ノワック、ウィルソン、およびフォッサムは、SRMSを使ってクルー・キャビン(乗員区画)の外側を1時間かけてチェックしました。

検査を行っている間、MSのピアース・セラーズは、搭載コンピュータとカメラのセットアップを終え、MSである欧州宇宙機関(ESA)のトーマス・ライターは、これから行う国際宇宙ステーション(ISS)への補給物資の搬入のため、ディスカバリー号のミッドデッキの準備を行いました。7月6日午前9時52分(同7月6日午後11時52分)に予定されているISSへのドッキング後、1番最初に搬入されることになっているのは、ライター専用に特注されたソユーズ宇宙船用シートライナーです。これにより、ライターは正式なISSの第13次長期滞在クルーとなります。ライターは米国人とロシア人以外では初めてとなるISS長期滞在クルーです。

セラーズとフォッサムは、ディスカバリー号のドッキングシステム(Orbiter Docking System: ODS)にセンターライン・カメラを取り付け、また飛行5日目と7日目に計画されている船外活動時に着用する宇宙服の点検を完了しました。船外活動では、スペースシャトルの機体を修理する宇宙飛行士の作業用プラットフォームとして利用する場合の「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)とOBSSとの組み合わせの評価を行い、また、今後のISSの組み立てに必要なモービルトランスポータ(台車:MT)を正常に運用できるよう修理を行って復帰させます。

ISSでは、第13次長期滞在クルーのコマンダであるパベル・ビノグラドフおよびフライトエンジニアであるジェフリー・ウィリアムズが、400mmと800mmレンズを付けたデジタルカメラを準備しました。このカメラを使用して、ディスカバリー号がISSの下方600フィート(約183m)の位置で宙返りしている間に、耐熱シールドの高画質画像の撮影を行います。また、ふたりは「デスティニー」(米国実験棟)の先端にあるPMA2(与圧結合アダプタ2)の準備を行いました。明日到着するディスカバリー号はPMA2にドッキングする予定となっています。

ディスカバリー号のクルーは、7月6日午前2時38分(同7月6日午後4時38分)に起床し、ISSへのドッキングに向けた最終準備を開始する予定です。

次のSTS-121ステータスレポートは、7月6日午前6時頃(同7月6日午後8時頃)、または新規イベントがあればそれより前に発行する予定です。

出典:http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/news/sts121/STS-121-03.html
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。


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