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国際宇宙ステーション(ISS)に取り付けた「きぼう」日本実験棟は、船内実験室・船外実験プラットフォーム・船内保管室・船外パレット・ロボットアームなどの要素で構成されています。これらの要素は3回に分けてスペースシャトルにより打ち上げられ、ISSに順次組み付けられました。
宇宙ステーション試験棟では、「きぼう」の打上げに先立ち、「きぼう」各部の機能試験や各部を連結した全体システム試験、ISS本体とのインタフェース試験などを行いました。
「きぼう」の構成や機能、計画から打上げにいたる経緯など
「きぼう」のEM(エンジニアリングモデル)/PFM(プロトフライトモデル)組立試験設備は、「きぼう」のシステムチェックアウト装置、宇宙ステーション本体インターフェース・シミュレータ、「きぼう」のシステム作業台などから構成され、1階の「きぼう」 EM/PFM試験エリアに設置されました。
ここでは、軌道上で実際にISSに組み付けられる前に、「きぼう」各部のインテグレーション(統合試験)を行うとともに、「きぼう」の全体システムとしての機能試験やISS本体のインターフェース試験などを行いました。
ロボットアーム機能試験設備は、実時間シミュレータ、二次元定盤、親アーム先端運動模擬装置、疑似子アーム、地上支援装置から構成され、1階ロボットアーム試験エリアに設置されています。ここではロボットアームの機能試験・性能試験や各種結合機構の動作確認試験などを行いました。
船内実験室トレーナ、船内保管室トレーナとは、「きぼう」の船内実験室や船内保管室を模擬した実物大の訓練設備です。そこには配管やバルブ類、消火器、通信装置などが備わっており、機器の構成、配置などに関する知識を習得することができます。
「きぼう」システムトレーナとは「きぼう」内で使われるラップトップコンピュータを模擬した訓練設備で、機器に対する制御信号の送信や計測・制御データの確認方法などを習得するためのものです。
このほかにJAXAでは、エアロックトレーナ、ロボットアームシミュレータ、ロボットアーム(子アーム)トレーナ、実験装置トレーナを整備しています。
宇宙ステーション試験棟には、宇宙飛行士の訓練設備や「きぼう」の運用支援設備が設置されています。主な訓練設備としては、船内実験室トレーナ、「きぼう」のロボットアーム(Remote Manipulator System: RMS)トレーナがあります。運用を支援する設備としては、フライトソフトウェアや運用手順を作成し検証するシステム、実験装置と「きぼう」との適合性を検証するシステムおよび軌道上で発生した「きぼう」の故障などを分析し対策を検討するためのエンジニアリングシミュレータがあります。
ISSの定常運用段階では、これらの設備を使用して、宇宙飛行士の訓練、「きぼう」の運用の事前準備作業および「きぼう」の故障解析を行っています。
【宇宙ステーション試験棟 建物概要】
鉄骨造 4階建 /
延床面積 5,790 m2
/ 1993年10月完成
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