2008年6月11日　飛行11日目（Flight Day: FD11）

BDS設置作業の様子（提供：NASA）

日本時間6月10日午後10時39分に、「きぼう」ロボットアーム用のバックアップドライブシステム（Backup Drive System：BDS）が設置され、今回のSTS-124（1J）ミッションでの「きぼう」日本実験棟の組み立て作業が完了しました。

「きぼう」ロボットアームのBDSは、トラブルに備えた予備の駆動システムで、設置作業は星出、カレン・ナイバーグ両宇宙飛行士が行いました。

また、飛行12日目の国際宇宙ステーション（ISS）からの分離に向けて、ミッション中、ISS内に持ち込んで使用していたラップトップコンピュータや、直前までISSの冷凍庫で凍結させておいた実験試料などをスペースシャトル側に移送しました。

その後、多忙なスケジュールをこなしてきたクルーは、今回のミッションで初めての休息をとりました。

ハッチが閉じられる様子（提供：NASA）

一日の最後には、送別会が行われ、スペースシャトル「ディスカバリー号」のクルーは、ISSのクルーと別れの挨拶を交わしました。6月11日午前5時42分にディスカバリー号とISS間のハッチが閉じられ、連結部の気密点検などが行われました。

ディスカバリー号は、飛行12日目となる、6月11日午後8時42分に、ISSから分離する予定です。

「きぼう」ロボットアーム

星出、ナイバーグ両宇宙飛行士により、「きぼう」ロボットアーム用のバックアップドライブシステム（BDS）が設置されました。

BDSは、トラブルによってロボットアーム操作卓が使えなくなった場合でも、アームを安全な状態にまで戻すことができるようにする予備の駆動システムです。

本日の星出宇宙飛行士

送別会の様子（提供：NASA）

星出宇宙飛行士は、ナイバーグ宇宙飛行士とともに、「きぼう」ロボットアーム用のバックアップドライブシステム（BDS）を設置しました。

また、今回のミッションで初めての休息をとりました。

ハッチが閉められる前には、「ハーモニー」（第2結合部）にて、他のクルーとともに送別会に参加し、ISSのクルーとの別れの挨拶を交わしました。

その後、ディスカバリー号のハッチを閉める作業を行い、ハッチを閉めた後には、オービタ・ドッキング・システム（Orbiter Docking System: ODS）連結部の減圧や、ハッチの気密点検を行いました。

本日の星出宇宙飛行士の食事

ウェイクアップコール

ディスカバリー号のクルーは、6月10日午後5時32分に、ロナルド・ギャレン宇宙飛行士のためにかけられたU2の"All Because of You"で起床しました。

本日は、6月11日午前9時02分に就寝しました。起床は6月11日午後5時02分の予定です。

※ウェイクアップコールは長年続けられている恒例の習慣です。ミッション期間中毎日、クルーは地上から送られる様々な音楽で目覚めます。曲はクルーにちなんだものやクルーの要望に沿ったものが選ばれています。以下のサイトでウェイクアップコールを聞くことができます。
≫ STS-124 Wakeup Calls （NASA:英語）

本日の写真

「きぼう」船内実験室でBDSの設置を行う星出（左）、ナイバーグ（右）宇宙飛行士（飛行11日目）

「きぼう」船内実験室でBDSの設置を行う星出宇宙飛行士（飛行11日目）

「きぼう」船内実験室でBDSの設置を行う星出（手前）、ナイバーグ（奥）宇宙飛行士（飛行11日目）

STS-124クルーとISSの第17次長期滞在クルーの送別会の様子（飛行11日目）

別れの挨拶を交わすSTS-124クルーとISSの第17次長期滞在クルー（飛行11日目）

ハッチを閉める前のSTS-124クルーとISSの第17次長期滞在クルー（飛行11日目）

ISSのハッチを閉める様子（飛行11日目）

「きぼう」船内実験室とディスカバリー号の様子（飛行11日目）

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明日の予定

• ISSからの分離／フライアラウンド
• OBSSによるスペースシャトルのRCCパネルの後期点検

詳細は飛行スケジュール12日目（FD12）をご覧ください。