2008年6月10日　飛行10日目（Flight Day: FD10）

「きぼう」日本実験棟のロボットアームが完全展開され、その後、軌道上での収納姿勢である｢保存姿勢｣に移行されました。そして、各関節のブレーキの利きを確認する、ブレーキ試験が実施されました。

また、船内実験室と船内保管室の連結部の整備作業が完了した後、船内実験室と船内保管室間のハッチが開けられ、6月10日午前3時21分に星出宇宙飛行士らクルーが船内保管室に入室しました。

• 「きぼう」ロボットアーム
• 取付けから起動まで

そのほか、宇宙服の各種バッテリを充電するためのバッテリ充電器（Battery Charger Module: BCM）の交換作業や、STS-124クルーと国際宇宙ステーション（ISS）の第17次長期滞在クルー全員による、恒例の軌道上共同記者会見が行われました。

「きぼう」船内保管室

船内実験室と船内保管室の連結部の整備作業が、星出宇宙飛行士とカレン・ナイバーグ宇宙飛行士により、引き続き行われました。連結部の整備が整った後、星出宇宙飛行士らクルーが、6月10日午前3時21分に船内保管室へ入室しました。

「きぼう」ロボットアーム

展開される「きぼう」ロボットアーム（提供：NASA）

6月9日午後9時28分、「きぼう」ロボットアームの完全展開が開始されました。「きぼう」ロボットアームは完全展開された後、保存姿勢に移行され、午後10時31分に展開作業は完了しました。その後、各関節のブレーキの利きを確認するブレーキ試験を実施し、機能が正常であることが確認されました。

これらの作業は、星出宇宙飛行士とカレン・ナイバーグ宇宙飛行士が、「きぼう」船内実験室内のロボットアーム操作卓から行いました。

本日の星出宇宙飛行士

｢きぼう｣船内実験室で作業を行う星出（左）、ナイバーグ（右）両宇宙飛行士（提供：NASA）

星出宇宙飛行士は、｢きぼう｣ロボットアームに関わる作業を行いました。｢きぼう｣ロボットアームを完全展開し、保存姿勢への移行、ブレーキ試験を実施しました。

その後は、飛行9日目に引き続き、船内実験室と船内保管室の連結部の整備作業を行い、6月10日午前3時21分に船内保管室に入室しました。

本日の終わり頃には、ディスカバリー号とISSのクルーとともに、軌道上共同記者会見に参加しました。

本日の星出宇宙飛行士の食事

ウェイクアップコール

ディスカバリー号のクルーは、6月9日午後6時02分に、マイケル・フォッサム宇宙飛行士のためにかけられた"The Fightin' Texas Aggie Band"による"The Spirit of Aggieland"で起床しました。

本日は、6月10日午前9時32分に就寝しました。起床は6月10日午後5時32分の予定です。

※ウェイクアップコールは長年続けられている恒例の習慣です。ミッション期間中毎日、クルーは地上から送られる様々な音楽で目覚めます。曲はクルーにちなんだものやクルーの要望に沿ったものが選ばれています。以下のサイトでウェイクアップコールを聞くことができます。
≫ STS-124 Wakeup Calls （NASA:英語）

本日の写真

完全展開中の「きぼう」ロボットアーム（飛行10日目）

完全展開中の「きぼう」ロボットアーム（飛行10日目）

｢きぼう｣船内実験室で作業を行う星出宇宙飛行士（飛行10日目）

バッテリ充電器（BCM）の交換作業の様子（飛行10日目）

｢きぼう｣船内実験室で作業を行う星出（左）、カレン・ナイバーグ（右）両宇宙飛行士（飛行10日目）

軌道上共同記者会見の様子（飛行10日目）

≫他の写真を見る

明日の予定

• 「きぼう」ロボットアーム用のバックアップドライブシステム（BDS）の設置
• 物資の最終移送
• クルーの休息
• スペースシャトル・ISS間のハッチ閉鎖

詳細は飛行スケジュール11日目（FD11）をご覧ください。