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搭載への工夫
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宇宙を模擬した地上照射試験での校正
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熱蛍光線量計(TLD)素子は、同一製造ロットの中から特性の揃った素子が選別され、ガンマ線および陽子線による応答特性確認と校正を行ったのち搭載実験に用いられます。生物試料のISS搭載期間は最大6ヶ月(標準3ヶ月)と想定されるので、この間(太陽活動の平穏期)の総吸収線量は数十mGyと予測されます。また太陽フレア時の影響を考慮し、最大2Gyまでの線量範囲での線形応答を確認しています。
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生物実験を模擬した温度特性データの取得
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軌道上の生物試料は、冷凍冷蔵庫(MELFI)での保存温度(-80℃)から、細胞培養装
(CBEF)内での培養温度(37℃)の幅広い温度の中で搭載されます。これらの温度領域の中での宇宙放射線測定を行うために、ペルチェ素子を用いて搭載環境温度を模擬した条件下での地上照射実験を行い、熱蛍光線量計(TLD)と固体飛跡検出器(CR-39)の-80度から60度までの温度特性データを取得しています。
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国際相互比較実験への参加
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平成14年度から放射線医学総合研究所が主体となり、HIMAC重粒子加速器を利用した宇宙放射線検出器国際相互比較ICCHIBAN(Inter Comparison for Cosmic-ray with Heavy Ion Beams At NIRS) Projectが行われています。PADLESドシメーターも平成14年度より各国の受動型線量計とともに参加し、データ取得と相互比較を行っています。
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