STS-115 NASAステータスレポート#17
最終更新日:2006年9月18日
2006年9月17日(日)午後0時30分(米国中部夏時間)
2006年9月18日(月)午前2時30分(日本時間)
本日、スペースシャトル「アトランティス号」は、1週間ほど前にドッキングしたときとは目に見えて違う姿となった国際宇宙ステーション(ISS)から離れました。
アトランティス号は、米国中部夏時間9月17日午前7時50分(日本時間9月17日午後9時50分)にISSから分離し、6日と2時間2分に渡る第13次長期滞在クルーとの共同ミッションを終えました。アトランティス号が出発する頃、第14次長期滞在クルーは、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から今晩予定されているISSへの打上げ準備を行っています。
アトランティス号は、新しい2組目の太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)とバッテリ、電気機器と巨大な太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)が取り付けられた重さ約15.9トンのトラスをISSに取り付けました。2006年12月に打上げが予定されている次のスペースシャトル・ミッションで、今回取り付けたSAWとISSとの電気系統の接続が完了した後には、ISSの軌道上での発電能力は2倍に増える予定です。
現在アトランティス号は、フロリダ州のNASAケネディ宇宙センター(KSC)への9月20日午前4時57分(同9月20日午後6時57分)の帰還を目指しています。
一方、第14次長期滞在クルーのコマンダーでNASAサイエンス・オフィサーのマイケル・ロペズ-アレグリア、フライトエンジニアのミハイル・チューリン、そして宇宙旅行者のアニューシャ・アンサリ氏は、ソユーズTMA-9宇宙船(13S)に搭乗し、9月17日午後11時9分(同9月18日午後1時9分)、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられる予定です。ロペズ-アレグリアとチューリンは20日に予定されているISSへのドッキング後、約6ヶ月間ISSに滞在する予定です。アンサリ氏は、ロシア連邦宇宙局との商業契約により、ISSに8日間滞在します。
NASA TVでは第14次長期滞在クルーの打上げの模様を9月17日午後10時30分(同9月18日午後0時30分)より中継します。
ISSからの分離後、アトランティス号のクルーでコマンダーのブレント・ジェット、パイロットのクリストファー・ファーガソン、ダニエル・バーバンク、ジョセフ・ターナー、ハイディマリー・ステファニシュン・パイパー、そしてスティーブン・マクリーンは、アトランティス号がISSの周りを1周する間に、息を呑むようなISSの姿を目にしました。ISS滞在中、アトランティス号のクルーは4日間で3回の船外活動を行い、ISSの新しい構成要素の運用準備を行いました。
アトランティス号がISSの周りを周回する間、クルーは新しいT字型の太陽電池パドルが増設されたISSを、写真とビデオで撮影しました。現在のISSのトラスの長さは179フィート(約54.6m)となりました。
新しいトラスとSAWに加え、クルーは800ポンド(約362.9kg)の機器と1043ポンド(約473.1kg)の水をISSに運び込み、代わりに地上へ持ち帰る1084ポンド(約491.7kg)の機器をアトランティス号に回収しました。また、約200ポンド(約90.7kg)の打上げ用固定器具やその他不要な機器を廃棄するため、プログレス補給船(21P)に積み込みました。
アトランティス号のクルーは、ISSとアトランティス号間のハッチが開いていた5日と21時間57分の間、第13次長期滞在クルーのコマンダーであるパベル・ビノグラドフ、フライトエンジニアのジェフリー・ウィリアムズおよびトーマス・ライターと共同で作業を行いました。ハッチは9月17日午前5時27分(同9月17日午後7時27分)に閉じられました。ビノグラドフ、ウィリアムズ、およびアンサリ氏は、ソユーズTMA-8宇宙船(12S)で9月29日にカザフスタン共和国に帰還する予定です。ビノグラドフとウィリアムズは2006年3月から軌道上に滞在しています。
9月18日、アトランティス号のクルーは、スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)でセンサ付き検査用延長ブーム(OBSS)を把持し、再びアトランティス号の両翼とノーズキャップの耐熱シールドの最終検査を行います。ミッションの終わりに行うこの検査は、検査対象の箇所が大気圏への再突入と帰還に適した状態であることを確認するために行います。
アトランティス号のクルーは、9月17日午後2時15分(同9月18日午前4時15分)に就寝し、9月17日午後10時15分(同9月18日午後0時15分)に起床する予定です。次のSTS-115ステータスレポートは、クルーの起床後、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/news/sts115/STS-115-17.html
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。