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国際宇宙ステーションの組立フライト 12A(STS-115)

STS-115 NASAステータスレポート#12

最終更新日:2006年9月16日

2006年9月15日(金)午前3時00分(米国中部夏時間)
2006年9月15日(金)午後5時00分(日本時間)

本日スペースシャトル「アトランティス号」と国際宇宙ステーション(ISS)の両クルーは、本ミッションで3回目となる最後の船外活動に専念します。

STS-115クルーのコマンダーであるブレント・ジェット、パイロットのクリストファー・ファーガソン、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のダニエル・バーバンク、ジョセフ・タナー、ハイディマリー・ステファニション・パイパー、およびスティーブン・マクリーンは、第13次長期滞在クルーとの共同ミッションの4日目に入っています。第13次長期滞在クルーのコマンダーであるパベル・ビノグラドフとフライトエンジニアのジェフリー・ウィリアムズとトーマス・ライターは、船外活動を支援するとともに引き続きISSの運用とメンテナンスを行います。

アトランティス号とISSの両クルーは、米国中部夏時間9月14日午後11時15分(日本時間9月15日午後1時15分)に、タナーのためにかけられたEaglesの“Hotel California”で起床しました。

タナーとパイパーは、再び船外活動でチームを組みます。ふたりが「クエスト」(エアロック)内で船外活動作業の準備をしている間に、ブレーカの役割を果たす遠隔電力制御装置(Remote Power Controller: RPC)が故障し、エアロックの減圧ポンプへの電力供給が途絶えました。飛行管制官と技術者がこの不具合の原因を評価している間、船外活動を行うふたりの宇宙飛行士は、隣接した「ユニティ」(結合モジュール1)へ移動し、船外活動前の手順としてマスクを通した酸素吸入を続けました。

RPCの故障は、減圧ポンプの電流で起きた瞬間的なスパイクが原因と見られています。データを評価してシステムはショートしていないことが確認されると、ブレーカをリセットしてポンプへの電力供給を再開しました。タナーとパイパーはクエストを9月15日午前4時15分(同9月15日午後6時15分)に、クエストから出る予定です。船外活動が始まると、ふたりは分かれて船外活動作業を行う予定です。

タナーは、太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)を適切な角度に固定するためのP6トラスのベータ・ジンバル・アセンブリ(Beta Gimbal Assembly: BGA)にボルトの固定装置を取り付ける予定です。またタナーは、STS-97ミッションで適切に固定できていなかったBGAの取り付け部を、新しい手法を利用して再度固定を試みる予定です。

一方パイパーは、材料曝露実験装置5(Materials ISS Experiment-5: MISSE-5)を回収する予定です。この材料科学実験は、宇宙船用の素材として期待されている材料に対する宇宙環境の影響を試験するためのものです。

その後ふたりは、太陽電池パドル熱制御システム(Photovoltaic Thermal Control System: PVTCS)のラジエータの展開準備として、打上げ時の保護のために取り付けられていた固定器具を取り外す予定です。固定器具を取り外せば、ほかのクルーがこのラジエータを展開することができます。次にタナーとパイパーは、S1トラスのSバンドアンテナ支持装置(S-band Antenna Support Assembly:SASA)を交換する予定です。また故障したSASAは断熱カバーで覆う予定です。故障したSASAは次回以降のミッションで地上に回収される予定です。

再びふた手に分かれると、パイパーはS1トラスのベースバンド信号処理装置(Baseband Signal Processor: BSP)とトランスポンダ(中継器)を交換し、タナーはISSがある一定の姿勢をとった場合のこの部分の温度上昇を防ぐために、アンテナ・グループ・インタフェース・チューブ(antenna group interface tube: AGIT)に断熱シールドを取り付ける予定です。

ふたりは、船外の新しいテレビ送信アンテナの設置(訳注:原文の誤り、実際には設置されない)、および翼前縁部の赤外線ビデオカメラを評価するための試験のふたつの作業を行って、船外活動を終了する予定です。船外活動は6時間半に渡り行われる予定です。

船外活動が終了すると、トラスに沿って移動する可動式プラットフォームであるモービル・トランスポータ(台車:MT)を、ISSに新たに取り付けられたP3トラスに移動し、作業場所の点検を行う予定です。

次のSTS-115ステータスレポートは、9月15日の午後(同9月16日午前)、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/news/sts115/STS-115-12.html
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

  

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