STS-115 NASAステータスレポート#02
最終更新日:2006年9月11日
2006年9月10日(日)午前1時30分(米国中部夏時間)
2006年9月10日(日)午後3時30分(日本時間)
スペースシャトル「アトランティス号」のクルーは、打上げ前の数日間は隔離された環境下で朝を迎えていましたが、本日は無重量環境の中で起床し、宇宙での最初の1日を始めました。
コマンダーのブレント・ジェット、パイロットのクリストファー・ファーガソン、ミッション・スペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のダニエル・バーバンク、ハイディマリー・ステファニション・パイパー、ジョセフ・タナー、そしてカナダ宇宙庁(CSA)宇宙飛行士のスティーブン・マクリーンは、米国中部夏時間9月10日午前0時17分(日本時間9月10日午後2時17分)に、オードリー・ヘップバーンが歌う『Moon River(ムーン・リバー)』で目を覚ましました。この曲はジェットのために彼の妻であるジャネットがリクエストしたものです。
本日の多忙なスケジュールは、残りのミッションで標準的なスケジュールとなります。起床後、クルーは本日行う多くの作業の準備を始める予定です。
ジェットとファーガソンは、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かうスペースシャトルの軌道を制御するための軌道制御システム(Orbital Maneuvering System : OMS)の噴射を行い、本日の作業を始める予定です。その後ジェットはアトランティス号のシステムの点検と操作、カメラの準備、および水の設定を行う予定です。
ファーガソンは残りの作業時間で、アトランティス号の点検作業を行う予定です。スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)の視覚化ソフトウェアを使用し、ファーガソンはバーバンクとマクリーンと共に、アトランティス号の熱防護システム(Thermal Protection System: TPS)の点検を行う予定です。3人は、SRMSで長さ50フィート(約15m)のセンサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)を把持し、設置場所からの取り外しを行う予定です。OBSSは、レーザーカメラ2基と高解像度ビデオカメラ1基を用いて、スペースシャトルの翼前縁とノーズキャップを検査し、打上げ時に損傷がなかったかどうか調べます。NASAジョンソン宇宙センター(JSC)の画像分析担当者が、この検査で得られた画像を分析し、アトランティス号の重要な表面の状態を調査します。
タナーとステファニシュン・パイパーは、自分たちとバーバンクおよびマクリーンがミッション中に3回行う予定の船外活動で使用する宇宙服と道具の点検を行う予定です。また、ふたりはISSに運び込む物品の準備とスチルカメラやビデオカメラの設定も行う予定です。本日最後には、ステファニシュン・パイパーとファーガソンは、ランデブー用機器の点検を行います。
次のSTS-115ステータスレポートは、9月10日午後(同9月11日朝)、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/news/sts115/STS-115-02.html
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。