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第9回 航空機による学生無重力実験コンテスト
※表の をクリックすると、対応する内容が下に表示されます。
「微小重力下で、多孔質媒体中の水の移動を見よう」
明治大学 農学部 3年
名倉 理紗
私はゼミの友達である渡邉幸さん(本実験の代表提案者)の実験補助という形でこの実験に参加させていただきました。実験コンテストに採用されたという報告を彼女から聞いたときは本当にうれしかったです。実験準備期間中に私は病気になって入院したりして、実験メンバーに今でも申し訳なかったと思っています…
実験準備は、今まで体験したことのない無重力空間での実験なので、「無重力」という環境に対してどのような対策を講じなければならないのかを考えることが難しかったです。地上で予備実験をしても、これが無重力になるとどうなってしまうのか。おおよその想像はつきますが、やってみたら新たな課題が出てくるかもしれないなという感じでした。そのため準備はできる限りのことはすべてやって、あとは現地で対応できるようにしようというスタンスで名古屋に向かいました。
航空機実験の第1回フライトは渡邉さんが、第2回フライトは私が搭乗しました。航空機で無重力状態を作り出すとき、無重力になる前に過重力状態になります。初めて過重力を体験したときは「こんなに重いんだ!」と本当にびっくりしました。大袈裟ですが、首が短くなるんじゃないかと思いました。操縦士の方はこんなに重い空間の中で操縦しているのかと思うと尊敬します。私は無重力状態の時に酔わなかったどころか、持ち込んだノートに字を書いてみたり、ペンを空中でくるくる回してみたり、帽子を手から放して飛ばしてみたりして楽しんでいました。
フライトが終わりお弁当を食べると、酔い止め薬の副作用で眠気がひどくなり、しばらく寝かせていただきました。
実験のデータは画像として無事取得できました。データがちゃんととれたのも、JAXA、DASの皆様はじめ、実験装置を作ってくださったヒロセ理化の廣瀬さんなど協力してくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
第2回フライトの日の夜はDASや日本宇宙フォーラムの方々との打ち上げに参加しました。盛り上がりにもほどがある!というほど楽しい飲み会でした。
実験コンテストは本当に良い勉強になり、素晴らしい経験をさせていただきました。充実したコンテストをありがとうございました。
この実験を行うにあたり、多くの助言と支援をしてくださったJAXA(独立行政法人宇宙航空研究開発機構)の皆様、ダイヤモンドエアサービス株式会社の皆様、JSF(財団法人日本宇宙フォーラム)の木暮和美様に厚く御礼申し上げます。また手厚いご指導をしてくださった明治大学土地資源学研究室の登尾浩助教授、実験準備等に協力してくださった明治大学土地資源学研究室の皆様、実験装置制作に尽力してくださった有限会社ヒロセ理化の廣瀬治郎様、この実験に関わってくださった全ての方々に厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
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