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  01 地上から見えない星もよく見える
02 ハッブル宇宙望遠鏡の世界
03 ISSでの天文観察について

03 ISSでの天文観察について

ISSディスティニー実験棟の窓から外を眺める第2次滞在クルーのヘルムズ宇宙飛行士 ハッブル宇宙望遠鏡と同じように、国際宇宙ステーション(ISS)からも星や地球の観測(かんそく)が行われています。

カノープス 夜空で2番目に明るい星、りゅうこつ座の1等星カノープスです。大きさは太陽の65倍、明るさは15,000倍にもなります。NASAによると、カノープスから地球までは光の速さでも300年かかるほどの距離(きょり)があります。つまり今私たちの目に届いている光は今から300年前、江戸時代の頃にこの星から出たものということになります。
昼と夜の境目(地球映像) この写真では昼と夜の境目を見ることができます。空気の影響でこの境界線はぼやけたものになっていますね。写真の右上を注意して見ると、地球のうすい空気の層(そう)が見られます。高さによって色が違うことに気付くでしょうか。これらの色は光の「散乱」という現象によっておきるのですが、夕焼けの空が赤くなるのもこれと同じ原理です。
地球に映る月の影 これはとてもめずらしい写真で、地球の上に見えている黒い部分は月の影(かげ)です。この写真の時にちょうど太陽・月・地球が一直線に並ぶ日食が起きていたのです。写真の上に写っているピントがぼけた部分は、観測(かんそく)窓の一部です。
ひしゃげた月 ISSから見える月が、たった30秒の間に、青白い円形からピンク色のホットケーキ型に変わりました。月の光が地球の大気を通り抜けてISSに届いたために起きた現象です。地球の大気が巨大なレンズの役割を果たして月の光を屈折(くっせつ)させ、月をひしゃげた形に見せたのです。

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ハワイ島(アメリカ)北西部の珊瑚礁 ハワイ島北西部のさんご礁(しょう)です。新しい技術によって、さんご礁(しょう)の深さを立体的に写真におさめることができました。
シカゴ(アメリカ)の夜景 アメリカのシカゴの夜景です。左の真っ黒な部分がミシガン湖で、街の中心部から放射状(ほうしゃじょう)に広がる幹線(かんせん)道路の様子がよくわかります。
シンゲッチ台地(モーリタニア)の雄牛の目 アフリカ大陸北西部、モーリタニアのシンゲッチ台地には「雄牛の目」と呼ばれている奇妙な形の土地があります。約30km四方、深さ90mのこの「目」は、堆積(たいせき)作用によってできたドーム型の岩が、水と風で削られてできました。軌道上からは、地球の長い歴史の中で生み出された不思議な光景を目にすることができます。
サンタクルス(ボリビア)の森林伐採 ボリビアのサンタクルス東部は、もともと熱帯乾燥(ねったいかんそう)林でした。20年ほど前から人々は移住計画によって森林を切り開き、大豆を植えるようになりました。コミュニティーを中心に、車輪状に森林が切り開かれて農地になっています。コミュニティーは5kmごとに並び、道路が結んでいます。宇宙飛行士による地表の観察(かんさつ)は、衛星観測(かんそく)を補う重要な資料です。人間の土地利用の記録は1960年代にさかのぼります。特に熱帯林は雲でおおわれていることが多いので、画像は森林破壊(はかい)の貴重な資料となります。

 

   
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