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2013年3月13日、「きぼう」日本実験棟の運用開始5周年を記念して、筑波宇宙センターの「きぼう」運用管制室でセレモニーを執り行いました。
2008年3月に運用を開始して以来、これまで5年間に渡って24時間体制で「きぼう」を見守ってきた運用管制チーム(JAXA Flight Control Team: JFCT)のメンバーを中心に、多くの関係者が「きぼう」の運用5周年を祝うべく、セレモニーに集まりました。このセレモニーの模様は、報道関係者にも公開しました。
セレモニーは、東覚フライトディレクタ進行の下で進められ、これまで長年「きぼう」のプロジェクトを牽引してきた横山参与の挨拶で始まり、続いて「きぼう」の組立てミッション3便において、リードフライトディレクタを務めた松浦、東覚、中井フライトディレクタの3名が挨拶をしました。
横山参与は、5周年を祝う言葉とともに、「運用は黒子だと自分自身を納得させることが何度もあった。良く目立たないでここまでやってきてくれた」と、JFCTへの感謝の言葉を冒頭で述べました。「大過なくここまできたが、現場の運用では様々な小さなトラブルに対処してきた。全体の利用に影響を与えずにここまでやってきたというのは、5年間を考えれば、大きな成果ではないかと思う」と、この5年間の道のりを振り返りました。運用で培った技術と、ISS計画を通して築いた国際間の信頼関係をベースにして、次の有人宇宙探査計画を進める機運が高まっていることを述べ、「次の有人宇宙探査で遠くに行くにしても、そのためには、この地球低軌道の環境を利用した準備活動が継続的に必要ではないかという意見が大半」と、横山参与の周囲の意見を述べました。「皆さんの今の経験と、これからの蓄積が、次に繋がっていくのではないかと考えている」と、「きぼう」のその先の運用を見据えた考えを語り、最後に感謝と労いの言葉を述べ挨拶を締めくくりました。
松浦フライトディレクタは、「この5年間、私たちは、色々なことを学びました。たくさんの初めてのことを経験して、いろんな不具合を乗り越えて、ここまで成長してきました。今となっては、このJFCTの存在を疑う人はいない」と、その経験からくる思いをを語りました。
東覚フライトディレクタは、運用開始日から今日までを振り返り、「5年前、「きぼう」の運用管制の開始の宣言をやらせていただいた。駅伝の第一走者として、たすきをしっかりと繋げていきましょうということを語った。たすきを繋げていくということは本当に大変だと痛感する時もあった」と語りました。
中井フライトディレクタは、「今後も、引き続き運用管制チームの皆さんと一体となって、「きぼう」の運用を支えて、素晴らしい成果を生み出していきたい」と、今後への期待を語りました。
フライトディレクタからの挨拶が終わると、国際宇宙ステーション(ISS)に現在滞在中のNASAのケビン・フォード宇宙飛行士から寄せられたお祝いのメッセージが紹介されました。
その後、JAXA宇宙飛行士の代表として野口宇宙飛行士がマイクの前に立ち、「ここは宇宙に一番近い部屋。5年前から1日も絶えることなく宇宙と繋がっている。宇宙飛行士は、常に一心同体となって仕事をしている。それは5年前も、今も、5年後も変わらないと思う」と、揺るぎないJFCTの存在を称えました。野口宇宙飛行士は挨拶をした後、JAXA宇宙飛行士全員のサインとお祝いのメッセージを添えたパネルを、東覚フライトディレクタに贈りました。
セレモニーの最後には、5周年を記念したケーキが披露され、その後、運用管制室に集まった関係者全員で記念撮影を行いました。
セレモニーの後には、集まった報道関係者に向けた、記者会見を行いました。会見は、三宅ISSプロジェクトマネージャ、野口宇宙飛行士、東覚フライトディレクタが対応し、5年という節目を迎えた今の心境をそれぞれが語った後、質疑応答を行いました。
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