国際宇宙ステーション(ISS)では、米国中部夏時間3月21日午前11時51分(日本時間3月22日午前1時51分)から6時間30分にわたり、第2回船外活動が実施されました。
第2回船外活動では、STS-127(2J/A)ミッションで行われるP6トラスのバッテリ交換作業の準備や、宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)の到着に備えて、「きぼう」日本実験棟の船内保管室上部に、2基目となる近傍通信システム(Proximity Communication System: PROX)用のGPSアンテナを設置したほか、S1トラスおよびP1トラスのラジエータの撮影を行いました。
第2回船外活動で予定されていた、P3トラス下部の曝露機器結合システム(Unpressurized Cargo Carrier Attach System: UCCAS)の展開作業は、UCCASをトラスに固定できず中断されました。また、コントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyroscope: CMG)へ電力を供給するコネクタの配線切替え作業は、STS-124(1J)ミッション時と同様にコネクタが固くて外せなかったため、見送られました。その他、S3トラス上部のペイロード取付システム(Payload Attach System: PAS)の展開作業は、他の作業が遅れたため、実施が見送られました。現在、第3回船外活動の作業内容が見直されています。
船内では、飛行6日目に交換した水再生システム(Water Recovery System: WRS)の蒸留装置(Distillation Assembly: DA)の初期運転が実施され、以前より振動も騒音も少なくなったことが確認されました。米国時間3月22日には、実際の処理サイクルが行われる予定です。
- 第2回船外活動
- STS-119 NASAステータスレポート#12
- STS-119 NASAステータスレポート#13
- NASA発行のレポートの仮訳です。
飛行8日目、クルーは休息を取った後、飛行9日目の第3回船外活動の準備や、米国広報イベント、物資の移送作業などを行います。