STS-115 NASAステータスレポート#22
最終更新日：2006年9月21日
2006年9月20日(水)午前2時00分（米国中部夏時間）
2006年9月20日(水)午後4時00分（日本時間）
ミッション・マネージャがSTS-115ミッション期間の1日延長を決定したことを受けて、スペースシャトル「アトランティス号」のクルーは9月19日の夜にアトランティス号の耐熱シールドの追加検査を開始しました。ミッション期間延期の決定は、アトランティス号に搭載されているカメラの映像で、9月19日朝に機体の近くにデブリが発見されたことによるものです。
この検査は、アトランティス号が大気圏への再突入とNASAケネディ宇宙センター（KSC）への着陸の準備が整っていることを確認するために行われます。着陸を予定していた9月20日は、フロリダ州の天候も不安定でした。
クルーは、米国中部夏時間9月19日午後8時45分（日本時間9月20日午前10時45分）に、ハイディマリー・ステファニション・パイパーのためにかけられたU2の“Beautiful Day”で起床しました。クルーは、それぞれの日課の作業を終えると、9月19日午後11時30分（同9月20日午後1時30分）に追加検査を開始しました。パイロットのクリストファー・ファーガソン、ミッションスペシャリスト（搭乗運用技術者：MS）のダニエル・バーバンクおよびスティーブン・マクリーンは、スペースシャトルのロボットアーム（SRMS）とSRMSに搭載されたカメラを使用して、アトランティス号の熱防護システム（Thermal Protection System: TPS）を注意深く検査しています。この検査には最長5時間かかると見られています。
地上の専門家は、画像を入手次第評価し、長さ50フィート（約15m）のセンサ付き検査用延長ブーム（Orbiter Boom Sensor System: OBSS）を使用したさらに詳細な検査が必要かどうかを決定する予定です。OBSSによる検査が必要な場合は、検査にさらに3時間かかります。
アトランティス号のコマンダーであるブレント・ジェット、MSのジョセフ・タナーとパイパーは、必要に応じてこの検査を支援するとともに、船外への排水の排出、運動、撮影した画像の地上への送信、ペイロード用汎用コンピュータ（Payload General Support Computer: PGSC）の収納など他の作業を引き続き行う予定です。
アトランティス号の次回の着陸機会では、9月21日午前4時14分（同9月21日午後6時14分）に軌道離脱噴射を行い、9月21日午前5時22分（同9月21日午後7時22分）に着陸する予定です。アトランティス号には、9月23日まで宇宙に滞在できるだけの十分な量の消耗品が搭載されています。
9月20日の朝に、国際宇宙ステーション（ISS）の第14次長期滞在クルーのコマンダーのマイケル・ロペズ－アレグリア、フライトエンジニアのミハイル・チューリン、および宇宙旅行者のアニューシャ・アンサリ氏が、ISSに到着しました。3人の乗ったソユーズ宇宙船（13S）は、9月20日午前0時21分（同9月20日午後2時21分）に、ISSへドッキングしました。ハッチが開かれ、第13次長期滞在クルーのコマンダーのパベル・ビノグラドフ、フライトエンジニアのジェフリー・ウィリアムズおよびトーマス・ライターとの歓迎セレモニーが行われるのは、9月20日午前3時30分（同9月20日午後5時30分）の予定です。
次のSTS-115ステータスレポートは、9月20日の午後（同9月21日午前）、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典：http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/news/sts115/STS-115-22.html
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
