STS-115 NASAステータスレポート#06
最終更新日：2006年9月13日
2006年9月12日(火)午前2時00分（米国中部夏時間）
2006年9月12日(火)午後4時00分（日本時間）
本日は、国際宇宙ステーション（ISS）へP3/P4トラスが結合されます。スペースシャトル「アトランティス号」のクルーとISSの第13次長期滞在クルーがP3/P4トラスを結合させ、アトランティス号のクルーが、予定された3回の船外活動のうち1回目を行う予定です。
アトランティス号のクルーは、米国中部夏時間9月11日午後11時15分（日本時間9月12日午後1時15分）に、Taras Shevchenkoの“My Friendly Epistle”というウクライナの歌で起床しました。この曲は、ハイディマリー・ステファニション・パイパーのためにかけられました。
ミッションスペシャリスト（搭乗運用技術者：MS）のパイパーとジョセフ・タナーは、9月12日午前4時00分（同9月12日午後6時00分）過ぎに第1回船外活動を開始する予定です。ふたりは昨晩、気圧を10.2psi（約0.7気圧）に下げた「クエスト」（エアロック）内で過ごしました。これにより体内からの窒素ガスの排出を促し、船外活動中に血液中で窒素ガスの気泡が生成されるのを防ぎます。
現在、船外活動を行うふたりは、アトランティス号のコマンダーのブレント・ジェット、MSのダニエル・バーバンク、およびISSクルーのトーマス・ライターの支援を受けて、船外活動の準備を行っています。
9月12日午前1時00分（同9月12日午後3時00分）頃に、カナダ宇宙庁（CSA）の宇宙飛行士であるスティーブン・マクリーンとISSの第13次長期滞在クルーのフライトエンジニアであるジェフリー･ウィリアムズが、「カナダアーム2」（ISSのロボットアーム）を操作してP3/P4トラスをその新たな設置場所となるP1トラス先端へ移動させる作業を開始しました。P3/P4トラスはP1トラスに4つのボルトで結合される予定です。
船外活動の開始後まもなく、タナーとパイパーはP3/P4トラスまで移動する予定です。タナーは電力供給用のケーブルを接続する予定です。タナーの近くで作業を行うパイパーは、太陽電池ブランケット収納箱（Solar Array Blanket Box: SABB）の打上げ時用の固定器具を解除する予定です。その後ふたりは一緒に作業を行い、P3/P4トラスの電子機器と太陽電池パドル（Solar Array Wing: SAW）との結合部の機構であるベータ・ジンバル・アセンブリ（Beta Gimbal Assembly: BGA）の固定器具を解除する予定です。次に、駆動ロック機構（Drive Lock Assembly: DLA）の歯車のかみ合わせなどの、太陽電池パドル回転機構（Solar Alpha Rotary Joint: SARJ）の設定作業を行います。
タナーの最後の作業は、上部トレイの電力供給用ケーブルの接続を行い、次のSTS-116ミッションに備えてふたつのCIDs（Circuit Interrupt Devices: 電力切り替え用の手動式スイッチ）を取り外します。その後タナーとパイパーはクエストに戻ります。
他のクルーは、1日を通して、船外活動の支援を行うとともに、アトランティス号とISS間での機材や物資の移送と、9月13日にバーバンクとマクリーンが行う船外活動の準備をする予定です。
次のSTS-115ステータスレポートは、9月12日の午後（同9月13日午前）、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典：http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/news/sts115/STS-115-06.html
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
