第1回船外活動（飛行4日目）
最終更新日：2006年8月25日
第1回船外活動は、EV（Extra Vehicular）1のジョセフ・タナー宇宙飛行士と、EV2のハイディマリー・ステファニション・パイパー宇宙飛行士が担当します。
P3/P4トラスの起動準備
トラス結合機構（Segment-to-Segment Attachment System: SSAS）によってP1トラスに結合されたP3/P4トラスを起動するために、P1トラスとP3トラスの間の下部トレイの配線の接続を行い、P6トラスからの電力供給を受けられるようにします。接続終了後、P3/P4トラスは地上から起動されます。
太陽電池パドル（SAW）の展開準備
SABBに取り付けられた固定機構
太陽電池パドル（Solar Array Wing: SAW）の展開準備として、打上げ時の振動で、太陽電池ブランケット収納箱（Solar Array Blanket Box: SABB）、ベータ・ジンバル・アセンブリ（Beta Gimbal Assembly: BGA）が破損しない様に固定していた機構を解除します。
マスト収納容器（MCA）、ベータ・ジンバル・アセンブリ（BGA）の展開準備
P4トラスのキールピンとMCA、BGA
打上げ時にP4トラスをスペースシャトルのペイロードベイ（貨物室）に固定するために使われていたキールピンを、マスト収納容器（Mast Canister Assembly: MCA）とベータ・ジンバル・アセンブリ（BGA）に干渉しない様にするために回転させます。
太陽電池ブランケット収納箱（SABB）の展開
太陽電池ブランケット収納箱（SABB）の固定器具を外し、SABBを手動で90度展開させます。
展開前
展開後
太陽電池パドル回転機構（SARJ）の準備
AJISストラットと太陽電池パドル回転機構（SARJ）
太陽電池パドル回転機構（Solar Alpha Rotary Joint: SARJ）のAJIS（Alpha Joint Interface Structure）ストラット4本の固定を行います。また、SARJの回転・停止を担う2個の駆動ロック機構（Drive Lock Assembly: DLA）の断熱カバーの取外しを行い、DLAを作動できるように、ギアを所定の位置に移動させます。ギアの状態を確認した後、再度カバーの取付けを行います。
P1トラスとP3トラス間の配線接続
P1トラスとP3トラスの間の上部トレイの配線接続を行います。接続作業終了後に、次のSTS-116ミッション（12A.1）で行われるISSの電力系統の再構築に備えて、CIDs（Circuit Interrupt Devices：電力切り替え用の手動式スイッチ）をふたつ取り外し、回収します。
太陽電池パドル回転機構（SARJ）の断熱カバーの取り外し準備
第2回船外活動で実施する太陽電池パドル回転機構（SARJ）を覆っている断熱カバーの取外しに備え、断熱カバーの一部のボルトを外します。
（写真、画像は全てNASA提供）
