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スペースシャトル

スペースシャトル

スペースシャトル概要

最終更新日:2011年07月21日

国際宇宙ステーション(ISS)組立てミッションと日本が参加するスペースシャトルミッションの概要や飛行結果を紹介します。

ISS組立スケジュール

日本参加のスペース 日本参加のスペース
シャトルによる宇宙実験
日本人宇宙飛行士搭乗 日本人宇宙飛行士搭乗 ISS組立てミッション ISS組立てミッション
ミッション 打上げ日
※1
着陸日
※1
カテゴリ
STS-135
[ULF7]
STS-135ロゴ ISSの組立てフライト ULF7
2011.7.9 2011.7.21 ISS組立てミッション
STS-134
[ULF6]
STS-134ロゴ ISSの組立てフライト ULF6
アルファ磁気スペクトロメータ(AMS-02)
2011.5.16 2011.6.1 ISS組立てミッション
STS-133
[ULF5]
STS-133ロゴ ISSの組立てフライト ULF5
恒久型多目的モジュール(PMM)
2011.2.25 2011.3.10 ISS組立てミッション
STS-132
[ULF4]
STS-132ロゴ ISSの組立てフライト ULF4
小型研究モジュール1(MRM1)
2010.5.15 2010.5.26 ISS組立てミッション
STS-131
[19A]
STS-131ロゴ ISSの組立てフライト 19A
2010.4.5 2010.4.20 ISS組立てミッション
STS-130
[20A]
STS-130ロゴ ISSの組立てフライト 20A
「トランクウィリティー」(第3結合部)、
キューポラ
2010.2.8 2010.2.22 ISS組立てミッション
STS-129
[ULF3]
STS-129ロゴ ISSの組立てフライト ULF3
2009.11.17
2009.11.27 ISS組立てミッション
STS-128
[17A]
STS-128ロゴ ISSの組立てフライト 17A
2009.8.29 2009.9.12 ISS組立てミッション
STS-127
[2J/A]
STS-127ロゴ ISSの組立てフライト 2J/A
「きぼう」船外実験プラットフォーム、「きぼう」船外パレット
2009.7.16 2009.7.31 ISS組立てミッション
STS-119
[15A]
STS-119ロゴ ISSの組立てフライト 15A
2009.3.16 2009.3.29 ISS組立てミッション
STS-126
[ULF2]
STS-126ロゴ ISSの組立てフライト ULF2
2008.11.15 2008.12.1
ISS組立てミッション
STS-124
[1J]
STS-124ロゴ ISSの組立てフライト 1J
「きぼう」船内実験室、「きぼう」ロボットアーム
2008.6.1 2008.6.15 星出宇宙飛行士ISS組立てミッション
STS-123
[1J/A]
STS-123ロゴ ISSの組立てフライト 1J/A
「きぼう」船内保管室、「デクスター」(特殊目的ロボットアーム)
2008.3.11 2008.3.27 土井宇宙飛行士ISS組立てミッション
STS-122
[1E]
STS-122ロゴ ISSの組立てフライト 1E
「コロンバス」(欧州実験棟)
2008.2.8 2008.2.20 ISS組立てミッション
STS-120
[10A]
STS-120ロゴ ISSの組立てフライト 10A
「ハーモニー」(第2結合部)
2007.10.24 2007.11.8 ISS組立てミッション
STS-118
[13A.1]
STS-118ロゴ ISSの組立てフライト 13A.1
S5トラス
2007.8.9 2007.8.22 ISS組立てミッション
STS-117
[13A]
STS-117ロゴ ISSの組立てフライト 13A
S3/S4トラス
2007.6.9 2007.6.23 ISS組立てミッション
STS-116
[12A.1]
STS-116ロゴ ISSの組立てフライト 12A.1
P5トラス
2006.12.10 2006.12.23 ISS組立てミッション
STS-115
[12A]
STS-121ロゴ ISSの組立てフライト 12A
P3/P4トラス
2006.9.10 2006.9.21 ISS組立てミッション
STS-121
[ULF1.1]
STS-121ロゴ ISSの組立てフライト ULF1.1
2006.7.5 2006.7.17 ISS組立てミッション
STS-114
STS-114ロゴ ISSの組立てフライト LF1
野口宇宙飛行士搭乗
2005.7.26 2005. 8 9 野口宇宙飛行士
STS-107
タンパク質結晶成長実験
2003.1.17 2003. 2. 1
予定
(事故で喪失)

STS-113
[11A]

ISSの組立てフライト 11A
P1トラス
2002.11.24 2002.12.8

STS-112
[9A]

ISSの組立てフライト 9A
S1トラス
2002.10.8 2002.10.19

STS-111
[UF-2]

ISSの組立てフライト UF-2
ISS滞在クルーの交替
2002.6.6 2002.6.20

STS-110
[8A]

ISSの組立てフライト 8A
S0トラス
2002.4.9 2002.4.20

STS-108
[UF-1]

ISSの組立てフライト UF-1
ISS滞在クルーの交替
2001.12.6 2001.12.18

STS-105
[7A.1]

ISSの組立てフライト 7A.1
ISS滞在クルーの交替
2001.8.11 2001.8.23

STS-104
[7A]

ISSの組立てフライト 7A
クエスト
2001.7.12 2001.7.25

STS-100
[6A]

ISSの組立てフライト 6A
カナダアーム2
2001.4.20 2001.5.2

STS-102
[5A.1]

ISSの組立てフライト 5A.1
ISS滞在クルーの交替
2001.3.8 2001.3.21

STS-98
[5A]

ISSの組立てフライト 5A
デスティニー
2001.2.8 2001.2.21

STS-97
[4A]

ISSの組立てフライト 4A
P6トラス
2000.12.1 2000.12.12

STS-92
[3A]

ISSの組立てフライト 3A
若田宇宙飛行士搭乗
2000.10.12 2000.10.25

STS-106
[2A.2b]

ISSの組立てフライト 2A.2b
補給艤装フライト
2000.9.8 2000.9.20

STS-101
[2A.2a]

ISSの組立てフライト 2A.2a
補給艤装フライト
2000.5.19 2000.5.29
STS-99
毛利宇宙飛行士、再び宇宙へ
2000.2.12 2000.2.23

STS-96
[2A.1]

ISSの組立てフライト 2A.1
補給艤装フライト
1999.5.27 1999.6.6

STS-88
[2A]

ISSの組立てフライト 2A
ユニティ
1998.12.4 1998.12.16
STS-95
向井宇宙飛行士再び宇宙へ
1998.10.30 1998.11.8
STS-91
宇宙放射線環境計測計画
1998.6.3 1998.6.13
STS-90
ニューロラブ計画(神経科学分野の実験)
1998.4.18 1998.5.4
STS-89
宇宙放射線環境計測計画
1998.1.23 1998.2.1
STS-87
土井宇宙飛行士搭乗
日本人初の船外活動
1997.11.20 1997.12.5
STS-85
MFD マニピュレータ飛行実証試験
1997.8.7 1997.8.19
STS-94
MSL-1 第1次微小重力科学実験室
1997.7.2 1997.7.17
STS-84
宇宙放射線環境計測計画
1997.5.15 1997.5.24
STS-83
MSL-1 第1次微小重力科学実験室
1997.4.5 1997.4.9
STS-79
宇宙放射線環境計測計画
1996.9.16 1996.9.26
STS-72
若田宇宙飛行士搭乗
ロボットアームでSFUの回収を行う
1996.1.11 1996.1.20
STS-65
IML-2 第2次国際微小重力実験室
向井宇宙飛行士搭乗
1994.7.9 1994.7.23
STS-47
FMPT 第1次材料実験 ふわっと ' 92
毛利宇宙飛行士搭乗
1992.9.12 1992.9.20
STS-42
IML-1 第1次国際微小重力実験室
1992.1.22 1992.1.30

※1:特に断りの無い限り日付は日本時間です。

最終更新日:2009年1月30日
コロンビア号の打上げ(STS-1)

コロンビア号の打上げ(STS-1)

スペースシャトルは、NASAが開発した世界初の再使用型宇宙機です。最大7人のクルーとペイロードを搭載したスペースシャトルは、ロケットのように打ち上げられ、飛行機のように着陸することができます。1981年4月12日、「コロンビア号」がスペースシャトルとして初めて飛行に成功しました(STS-1)。

スペースシャトルのつくり
スペースシャトルの概要と、構成要素について紹介します。
打上げから帰還まで
打上げ、上昇第1段階、上昇第2段階、軌道投入から離脱まで、着陸の5段階に分けて説明します。
帰還後の整備
着陸から次の打上げまでのケネディ宇宙センター(KSC)での作業の流れを紹介します。
NASAケネディ宇宙センター
スペースシャトルの打上げが行われるNASAケネディ宇宙センター(KSC)について紹介します。
最終更新日:2009年1月30日

スペースシャトルは主に以下の3つの要素から構成されています。

オービタ
クルーが搭乗し、ペイロードを搭載します。現在3機(ディスカバリー号、アトランティス号、エンデバー号)が使用可能です。
外部燃料タンク(External Tank: ET)
オービタのメインエンジンのための燃料を搭載し、打上げから8.5分後にオービタから切り離されます。
固体ロケットブースタ(Solid Rocket Booster: SRB)
打上げ後約2分間のほとんどの推力はSRBが担います。

ETはオービタから切り離された後、分解されて落下しますが、着陸したオービタと回収されたSRBは地上で整備され再使用されます。


スペースシャトル
(打上げ時の構成)

スペースシャトル(打上げ時の構成)

スペースシャトル主要諸元
全長 56.1 m
オービタ翼幅 23.8 m
ET+ オービタ垂直尾翼
上端までの高さ
23.9 m
打上げ時全重量 約 2,041 t (ペイロード含む)
* ミッションにより前後する
飛行高度 約 185~643 km
最終更新日:2011年7月21日

コロンビア号の打上げ(STS-1)

ISSから撮影されたエンデバー号(STS-108)

オービタは、クルーが搭乗するクルー・キャビンのある前方部、ペイロードを搭載するペイロードベイ(貨物室)のある中央部、メインエンジン(Space Shuttle Main Engine:SSME)のある後方部から構成されています。また、オービタの表面には、大気圏再突入時の高熱からオービタを保護するために、さまざまな耐熱タイル・耐熱コーティング・耐熱繊維が使用されています。

現在使用可能なオービタは3機あり、試験機などを含めると以下のオービタが開発されました。

オービタ名 概要
パスファインダー 1977年に地上試験用に開発
エンタープライズ  1976年に滑空着陸試験用として開発
コロンビア STS-1で初飛行。2003年2月1日、帰還時に空中分解で喪失
チャレンジャー STS-6で初飛行。1986年1月28日、チャレンジャー事故にて喪失
ディスカバリー STS-41Dで初飛行。STS-133で最終飛行し、退役
アトランティス STS-51Jで初飛行。STS-135で最終飛行し、退役
エンデバー STS-49で初飛行。STS-134で最終飛行し、退役
オービタの構造

オービタの構造

オービタ前方部

ディスカバリー号の機首

ディスカバリー号の機首

オービタ前方部は、クルーが搭乗するクルー・キャビン(乗員区画)、前方姿勢制御システム、前輪、スペースシャトルの外部との出入り口となるエアロックなどから構成されています。

クルー・キャビンは、上からフライトデッキ、ミッドデッキ、装置格納庫の三層に分かれています。キャビン内は、環境制御・生命維持システムにより、気圧・温度・湿度・大気組成などが管理され維持されています。


フライトデッキ

スペースシャトルの操縦を行うところです。地上との通信やロボットアームの操作、および地球観測もここから行われます。コマンダー、パイロット、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)2名の計4名が搭乗します。

フライトデッキ(旧)

フライトデッキ(旧)

フライトデッキ(新)

フライトデッキ(新)


ミッドデッキ

クルーの生活する区画です。食事や睡眠、トイレなど、宇宙での生活に必要な作業はここで行われます。また、ペイロードベイに搭載された宇宙実験室やドッキングモジュール/エアロックへ行き来するための出入り口もあります。クルーが3名搭乗します。

ミッドデッキ(STS-112)

ミッドデッキ

睡眠場所(STS-107)

睡眠区画


ロワーデッキ(装置格納区画)

換気用のファン、流体ポンプ、ゴミ袋などが配置されています。機器や配管がぎっしり詰まっているため、クルーがこの中に入ることはありません。

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オービタ中央部

ペイロードベイとドア(内側はラジエータ)

ペイロードベイとドア(内側はラジエータ)

オービタ中央部は、ペイロードを搭載するペイロードベイ、ラジエータ、ロボットアームなどから構成されています。

ペイロードベイには、衛星やISSの構成要素のほか、宇宙実験室などが搭載され、側壁部と底部の固定機構により固定されます。

また、ペイロードベイにはカメラやライトが設置されており、クルーはフライトデッキ後方でこれらのカメラを切り替えながら、ロボットアームを操作します。

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オービタ後方部

オービタ後方部(STS-93)

オービタ後方部

オービタ後方部は、メインエンジン、軌道制御システム(Orbital Maneuvering System:OMS)、後方姿勢制御システム、垂直尾翼、ボディフラップなど、飛行するために重要な要素から構成されています。

OMSは左右に2基装備されており、オービタの軌道投入、軌道の変更、軌道離脱のために使用されます。また、STS-88以降、ISS組み立てフライトの大半で、打上げ時に推力を増強させる目的で使用されています。

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国際宇宙ステーション(ISS)から撮影されたエンデバー号(STS-108)
オービタ主要諸元
全長 37.2 m
高さ 17.3 m(着陸時)
翼幅 23.8 m
重量(2000年2月現在) ディスカバリー: 78.7 t
アトランティス: 78.4 t
エンデバー: 78.8 t
(SSME3基を含む、貨物・推進剤を除く)
推力 メインエンジン1基あたり
海面上:178 t 真空中:221 t
ペイロードベイ 長さ:18.3 m  直径:4.6 m


最終更新日:2009年1月30日

外部燃料タンク(External Tank:ET)は、オービタのメインエンジン(Space Shuttle Main Engine:SSME)に液体酸素と液体水素を供給するタンクです。打上げから約8分30秒後にオービタから切り離され、大気圏に再突入し、バラバラに分解して太平洋へ落下します。スペースシャトルの構成要素の中で唯一再使用されない要素です。

ETとVAB

ET

国際宇宙ステーション(ISS)から撮影されたエンデバー号(STS-108)

オービタから分離されたET


ETの構造

ETの構造

ETは、前方の液体酸素タンク、中央部の中間タンク(intertank)、後方の液体水素タンクから構成されており、表面はポリウレタン系の断熱材が吹き付けられています。

中間タンクは、液体酸素タンクと液体水素タンクを結合する構造物です。

ETはまた、オービタ、固体ロケットブースタと結合し、スペースシャトルの背骨の役割を担います。

ETに設置されたカメラ

ETに設置されたカメラ

【動画】
STS-112ではETにカメラが取り付けられ、スペースシャトルから見た地球方向の打上げ時の様子が撮影されました。

[1分31秒] 28Kbps/56Kbps



国際宇宙ステーション(ISS)から撮影されたエンデバー号(STS-108)
ET主要諸元
全長 47.0 m
直径 8.4 m
重量 空の状態約 35 t + 推進剤約 720 t = 合計約 755 t
推進剤重量 液体酸素約 620 t + 液体水素約 100 t = 合計約 720 t
推進剤体積 液体酸素約 540 m3 + 液体水素約 1,450 m3 = 合計1,990 m3


最終更新日:2009年1月30日
オービタ外部燃料タンク|固体ロケットブースタ

組み立て中のSRBの頭部

組み立て中のSRBの頭部

固体ロケットブースタ(Solid Rocket Booster:SRB)は、外部燃料タンク(External Tank:ET)の両側に1本ずつ取り付けられ、スペースシャトル打上げ時のほとんどの推力を担います。打上げから約2分後に分離され、パラシュートで降下し大西洋へ着水した後、SRB回収船により回収されます。回収されたSRBは再使用のため整備・点検が行われます。


SRBの構造

SRBの構造

SRBは、ノズル、パラシュート、分離モータ、ETとの結合部である前方・後方の分離ボルトなどから構成されます。また、SRBの推力方向はノズルの向きを変更することで制御することができます。

この他、SRBは発射台でスペースシャトルを支える役割も持ち、各SRBは4本のボルト/ナットで固定されます。SRBの点火の直前に計8本のボルトの破砕ナットに点火されボルトが開放され、スペースシャトルは打ち上がります。

SRBに設置されたカメラ

SRBに設置されたカメラ

【動画】
SRBに搭載されたカメラから撮影された分離時の映像。分離モータの噴射の様子などが確認できます。

[31秒] MPEG 1.4MB



国際宇宙ステーション(ISS)から撮影されたエンデバー号(STS-108)
SRB主要諸元
全長 45.5 m
直径 3.7 m
重量(1基) 空の状態約 88 t + 推進剤約 502 t = 合計約 590 t
推力(打上げ時1基あたり) 1,495 t


オービタ外部燃料タンク|固体ロケットブースタ
最終更新日:2009年1月30日

スペースシャトルの打上げから帰還までの過程は、大きく分けて、打上げ上昇第1段階上昇第2段階軌道投入から離脱まで着陸の5段階に分けることができます。

また、緊急時に脱出する方法や飛行を中断する方法についても手順が決められています。

スペースシャトルの打上げから帰還まで
 
打上げ前準備
L+ 0分
打上げ
L+ 2分6秒
固体ロケットブースタ(SRB)分離
L+ 8分58秒
外部燃料タンク(ET)分離
L+ 38分
軌道変換エンジン噴射
 
軌道上運用
R- 約1時間
軌道離脱噴射
R- 約32分
大気圏再突入
R- 0分
着陸
 

*: L:打上げ時刻、R:着陸時刻
*: 時間は各フライトによって多少異なります。

打上げ

ディスカバリー号の機首

アトランティス号の打上げ(STS-51-J)

打上げ時には、スペースシャトルは、各固体ロケットブースタ(Solid Rocket Booster:SRB)のスカート部の4本のボルトで発射台に固定されています。まず、3基のスペースシャトルメインエンジン(Space Shuttle Main Engine:SSME)に点火し、コンピュータがSSMEの推力が100%に達したことを確認した後、SRBに点火信号が送られます。SRBの点火の直前にSRBを発射台に固定していた計8本のボルトが解放され、スペースシャトルは打ち上がります。

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上昇第1段階

【動画】エンデバー号の着陸(STS-99)
アトランティス号の打上げ(STS-112)

[3分00秒] 28K/56Kbps / 256Kbps

[打上げ後に回転する様子やSRBの分離を見ることができます。]

打上げから約20秒後、スペースシャトルは回転して地上に対して逆さまの状態で飛行します。これにはふたつの理由があります。ひとつは、緊急時に操縦者(コマンダーとパイロット)がすぐに地上を見ることができるようにするためです。もうひとつは、発射台はもともとスペースシャトル専用に作られたわけではなく、スペースシャトルは南方向に背を向けた状態で発射台に載せられますが、必要な軌道に乗るためには東方向へ機首を向ける必要があるためです。

打上げから約26秒後、SSMEの推力が104%から67%に下げられます。これは、最大動圧(空気抵抗)を規定値以下に維持するためです。約60秒後には推力は再び104%に戻されます。

打上げから約2分後、SRBが分離されます。このとき、スペースシャトルは高度約45km、速度は時速4,800km以上に達しています。

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上昇第2段階

国際宇宙ステーション(ISS)から撮影されたエンデバー号(STS-108)

オービタから分離されたET

打上げから約7分40秒後から、加速度を3G(地表面での重力の3倍)以下に維持するため、SSMEの推力を徐々に下げていきます。そして打上げから約8分40秒後、SSMEが停止されます(Main Engine Cut Off:MECO)。このときスペースシャトルは、およそ秒速8kmの速度で飛行します。

打上げから約8分58秒後に、空になった外部燃料タンク(External Tank:ET)が分離され、ETは大気圏に再突入しばらばらに分解して太平洋上へ落下します。

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軌道投入から離脱まで

国際宇宙ステーション(ISS)から撮影されたエンデバー号(STS-108)

軌道上のエンデバー号(STS-111)

MECOの後、スペースシャトルの軌道は楕円軌道となります。そこで、打上げから約40分後のスペースシャトルが遠地点に到達したとき、軌道制御システム(Orbital Maneuvering System:OMS)のエンジンを噴射し、オービタは円軌道へ投入されます。

円軌道へ投入された後、ラジエータが起動され、ペイロードベイ(貨物室)のドアが開かれます。さまざまな点検や作業、食事が行われた後、クルーは初日に睡眠につきます。これは打上げ日の起床から16時間以内に実施されます。

軌道上のエンデバー号(STS-100)

軌道上のエンデバー号(STS-100)

帰還時は、まず準備として空力翼の動作確認や各種システムの点検が行われます。準備が完了すると、ペイロードベイのドアが閉じられ、姿勢制御システム(Reaction Control System:RCS)を用いて、オービタの後部を進行方向に向けた姿勢に変更し、着陸約1時間前にOMSエンジンを噴射して減速します(軌道離脱噴射、デオービット・バーン)。

噴射終了後、オービタの姿勢は再び前部を進行方向に向けた姿勢に変更され、仰角40度で大気圏に再突入します。このとき、オービタの高度は約120kmです。

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着陸

ティスカバリ号の着陸(STS-105)

ティスカバリー号の着陸(STS-105)

大気圏に再突入すると、高度約80kmから50kmまでは大気により熱せられ、その温度は翼の縁と船首部分で摂氏1,600度以上に達します。オービタの底面には、この熱からオービタを守るための断熱タイルが装備されています。また、この間の通信は、NASAのデータ中継衛星(Tracking, Data and Relay Satellite:TDRS)を介して行われます。

空力学的な制御が可能になる大気密度になるまでは、RCSを用いて姿勢制御が行われ、大気密度が濃くなるにつれて、ラダーやエレボンが使用されます。また、減速するために片側に約80度傾き、さらに逆側に約80度傾く動作を交互に行います。そのため、このときのオービタの軌跡は、"S"の字を大きく引き延ばした形になります。

【動画】
エンデバー号の着陸(STS-99)
エンデバー号の着陸(STS-99)

[3分44秒] 28Kbps/56Kbps

着陸地点から約40km、高度約15kmになると、速度は音速以下になり、オービタは滑走路に進入するための円運動を行います。この円運動で高度は約15kmから約3kmに下がり、進入/着陸誘導フェーズに入ります。高度約600mで着陸態勢に入り、車輪を出した後、時速約350kmで両翼の車輪が接地し、垂直尾翼下側に取り付けられているパラシュートを開きます。そしてパラシュートの補助を受けつつブレーキで減速し前輪が着地、完全に停止する前にパラシュートが外され、着陸となります。

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最終更新日:2009年1月30日

スペースシャトル着陸から次の打上げまでのNASAケネディ宇宙センター(KSC)での作業の流れは以下のようになっています。着陸から次の打上げまでの整備期間は、通常4~5ヶ月必要とします(最短は、STS-83の再フライトとなったSTS-94の84日間)。

着陸から打上げまでのKSCでの作業の流れ
(各工程をクリックすると説明文にジャンプします。)

1. 着陸

スペースシャトルはKSCのシャトル着陸施設(Shuttle Landing Facility:SLF)に着陸します。KSC周辺の天候不良などによりKSCへ着陸できない場合の代替着陸地としては、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地内のドライデン飛行研究センター(DFRC)、ニューメキシコ州のホワイトサンズ試験施設があります。

なお、KSC以外へ着陸した場合は、オービタはスペースシャトル輸送用航空機(Shuttle Carrier Aircraft:SCA)に載せられてKSCのSLFまで輸送されます。

ティスカバリ号の着陸(STS-105)

ティスカバリー号の着陸

SCAで輸送されるエンデバー号(STS-111)

SCAで輸送されるエンデバー号


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2. オービタの整備・点検

オービタはSLFへ着陸すると、その日のうちに航空機の格納庫に似たオービタ整備施設(Orbiter Processing Facility:OPF)まで牽引されて格納されます。

OPFでは、飛行後の安全化作業、搭載したペイロードやメインエンジンの取り外しなどの作業が行われ、オービタの点検・整備が行われ、次回ミッションに必要な機器の搭載まで実施されます。

OPFへ移動するコロンビア号

OPFへ移動するコロンビア号

OPF内のアトランティス号(STS-114)

OPF内のアトランティス号


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3. ペイロードの整備・点検・組み立て

水平状態でのペイロードの組み立ては、KSC工業地域にあるO&C(Operations and Checkout)ビルディング、または宇宙ステーション整備施設(Space Station Processing Facility:SSPF)で行われます。

垂直状態でのペイロードの組み立ては、KSC工業地域にある垂直組立施設(Vertical Processing Facility:VPF)で行われます。

O&Cビルディング内で整備される「デスティニー」(米国実験棟)

O&Cビルディング内で整備される「デスティニー」(米国実験棟)

VPF内で整備されるチャンドラX線観測衛星

VPF内で整備されるチャンドラX線観測衛星


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4. ペイロードの搭載

オービタへ水平状態で搭載されるペイロードは、OPFにおいてオービタへ搭載されます。一方、垂直状態で搭載されるペイロードは、射点の回転式整備構造物(Rotating Service Structure:RSS)のペイロード交換室(Payload Changeout Room:PCR)へ運ばれ、RSSが閉じられた後オービタへ搭載されます。

RSS(写真左)とPCRへ持ち上げられるP6トラス(STS-97)

RSS(写真左)と、PCRへ運搬されるP6トラス(STS-97)。
この後、RSSが閉じられ、P6トラスがエンデバー号のペイロードベイへ搭載される。打上げ前にRSSが開く様子はこちら

射点のPCRでアトランティス号のペイロードベイに積み込まれたデスティニー(STS-98)

PCRでアトランティス号に積み込まれたデスティニー(STS-98)


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5. 外部燃料タンクの輸送

外部燃料タンク(External Tank:ET)は、ルイジアナ州ニューオーリンズ近郊のミシュー組立工場から船でKSCへ出荷され、到着後シャトル組立棟(Vehicle Assembly Building:VAB)へ運ばれます。

運搬船で運ばれるET

運搬船で運ばれるET

ETとVAB

ETとVAB


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6. 固体ロケットブースタの回収・点検・再整備

SRB回収船の1隻「リバティスター」

SRB回収船の1隻リバティスター

スペースシャトルから分離し、海上に落下した固体ロケットブースタ(Solid Rocket Booster:SRB)は、SRB回収専用船2隻により回収されます。この2隻の回収船は、リバティ・スター(Liberty Star)、フリーダム・スター(Freedom Star)と名付けられています。

回収されたSRBは、安全処理・洗浄後、8個の要素、前部スカート2個、後部スカート2個の計14個の部品に分解されます。8個の要素は最終洗浄され、ユタ州の製造工場へ列車で輸送され、再生処理および各セグメント毎に推進剤の充填が行われます。その後、再びKSCへ列車で輸送されます。

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7. 固体ロケットブースタの組み立て

VAB内で組み立てられるSRB

VAB内で組み立てられるSRB

SRBの組み立ては、まずVABの北側にあるローテーション・プロセッシング・サージ施設(Rotation Processing and Surge Facility:RPSF)において、SRB後部の組み立てから始まります。組み立てられたSRB後部は、VABへ移送され、スペースシャトルの発射台である移動式発射プラットフォーム(Mobile Launcher Platforms:MLP)上に、4本の固定ボルトにより垂直に立てた状態で固定されます。

引き続き、垂直状態のままSRB前部まで順番に積み上げられ、最後に前部スカート、ノーズ部分が取り付けられ、SRB全体が組み立てられます。

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8. スペースシャトルの組み立て

SRBの組み立て終了後、SRBとETとの結合が行われます。その後、OPFから移動したオービタを垂直に吊り上げてETに結合します。

オービタが結合され、全ての接続部が接続された後は、重要な機体接続部全てで電気的、機械的にしっかりと接続されているか確認する試験が行われます。

VAB内でクレーンで垂直に持ち上げられるエンデバー号(STS-97)

VAB内でクレーンで垂直に持ち上げられるエンデバー号

SRB/ETへ取り付けられるアトランティス号(STS-104)

SRB/ETへ取り付けられるアトランティス号


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9. 射点への移動

射点へ移動するアトランティス号(STS-98)

射点へ移動するアトランティス号

VABでの準備が完了すると、組み立てられたスペースシャトルとそれを載せたMLPは、さらにクローラ・トランスポータに載せられて、射点までゆっくりと運搬されます。この運搬には約6時間かかります。

MLPが射点の台座へしっかりと据え付けられると、クローラ・トランスポータは駐機場へ戻ります。


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10. 最終打上げ前作業

スペースシャトルの電源が落とされ、火工品(火薬)の最終取り付けが行われます。スペースシャトルと射点の支援設備の準備作業が、カウントダウン前の準備期間中に完了します。

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11. 打上げ

アトランティス号の打上げ(STS-45)

アトランティス号の打上げ

カウントダウンは、打上げの約3日前(打上げ43時間前)から始まります。燃料電池への液体酸素と液体水素の充填準備と、さまざまな機体システムの起動が並行して行われます。

打上げまで24時間を切った段階で、RSSが開けられ、スペースシャトルが姿を現します。打上げ8時間前から、ETへの推進剤の充填が開始されます。その後、決められた手順でミッションソフトウェアの最終更新、クルーの搭乗などが行われ、打上げとなります。

RSSが開く様子(STS-107)【動画】
RSSが開く様子(STS-107)

[1分03秒] 56Kbps / ブロードバンド

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最終更新日:2009年1月30日

NASAケネディ宇宙センター(KSC)のスペースシャトル打上げ施設(Launch Complex 39)とKSC工業地域の施設は、1960年代はじめにアポロ計画のために、無人の草原、湿地帯を切り開いて建設されたものです。

KSCには、スペースシャトルに関連する主要施設として以下の施設があります。

施設名 英名 英略称
オービタ整備施設 Orbiter Processing Facility OPF
シャトル組立棟 Vehicle Assembly Building VAB
シャトル着陸施設 Shuttle Landing Facility SLF
打上げ管制センター Launch Control Center LCC
射点 39A、39B Launch Complex 39 Pad A, Pad B LC-39 Pad A, Pad B
O&Cビルディング Operations and Checkout Building O&C Building
宇宙ステーション整備施設 Space Station Processing Facility SSPF
垂直組立施設 Vertical Processing Facility VPF

KSC鳥瞰図

KSC鳥瞰図

 
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