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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

古川聡宇宙飛行士

古川宇宙飛行士による宇宙医学実験支援システムの技術実証実験公開(2011年9月09日)

地上の山田医師により舌の模擬問診を受ける軌道上の古川宇宙飛行士(出典:JAXA)

地上の山田医師により舌の模擬問診を受ける軌道上の古川宇宙飛行士(出典:JAXA)

2011年9月6日、筑波宇宙センター(TKSC)にて、軌道上の古川宇宙飛行士による宇宙医学実験支援システムの技術実証実験のプレス公開が行われ、多くの報道関係者が集まりました。

プレス公開では、最初にJAXAより、今回行われる実証実験の概要と、実験の対象である宇宙医学実験支援システムについて説明が行われました。

宇宙医学実験支援システムは、軌道上で様々な医学機器から取得した医学実験データを軌道上で一元管理し、その解析情報を、軌道上と地上との双方でモニタできる共通的なプラットフォームシステムです。宇宙飛行士が、軌道上で自己のデータを記録・参照するための電子カルテとしても機能し、健康状態のモニタと体調管理に役立てることが期待できます。

JAXAによる説明の後、実証実験が開始されました。実験は、古川宇宙飛行士と宇宙医学生物学研究室主任研究員の山田医師により進められました。

今回の実験では、事前に軌道上の医学機器により取得した古川宇宙飛行士の医学データを宇宙医学実験支援システムに取り込み、解析結果を電子カルテとして軌道上と地上で共有しました。この電子カルテを確認しながら、軌道上の古川宇宙飛行士と地上の山田医師との間でUSBカメラを使用した模擬問診などを行い、システムの操作性、解析結果の視認性、データのやり取りの信頼性などの評価を行いました。

プレス公開の様子(出典:JAXA)

プレス公開の様子(出典:JAXA)

実証実験の様子(出典:JAXA)

実証実験の様子(出典:JAXA)

実験内容の説明を行う山田医師(出典:JAXA)

実験内容の説明を行う山田医師(出典:JAXA)

宇宙医学実験支援システムの医学機器(出典:JAXA)

宇宙医学実験支援システムの医学機器(出典:JAXA)

実験の結果、宇宙医学実験支援システムにより得られた医学データに基づく所見は、医師の資格を持つ古川宇宙飛行士と山田医師とで一致し、システムの有効性が実証されました。また、古川宇宙飛行士と山田医師のそれぞれの医師の視点から、実際にシステムを運用することで得られた感想や、将来的な実用化に向けた改善点などが挙げられました。

宇宙医学実験支援システムを実際に運用した感想として、山田医師は、USBカメラを使用した結膜や舌の模擬問診時にリアルタイムの映像がやや不安定であったことに言及し、スムーズな診察には改善の余地があると述べました。また、古川宇宙飛行士は、USBカメラで撮影された画像について、黄色が若干判別しづらい感があり、現状では黄疸などの症状を見分けにくい可能性があると語りました。

宇宙医学実験支援システム全体の評価として、古川宇宙飛行士は、直感的に操作でき使いやすいと述べる一方、医学的な知識のない人でも医学データ上の異常が分かるよう、システムに警告機能を付加するなどの改善点を挙げました。そのほか、X線による撮影・診断装置の導入や、国際宇宙ステーション(ISS)に既にある他国の診断装置との連携により、取得できる医学データの幅を広げることなどを提案しました。

実験の中では、実際に軌道上で録音された古川宇宙飛行士の心音が流され、雑音などのない健康な心音であることが確認されました。古川宇宙飛行士は、聴診器を使用して自分自身の心音を聞く場合、反響などがあり診断が難しいが、宇宙医学実験支援システムでは電子聴診器で取得した心音のデータを録音して聞くことができるため、自己診断でも適切な診断を行うことができると述べました。また、使用した電子聴診器について、自分が医師となって初めて使用した聴診器と同じメーカーのものであり、こうして後継製品を宇宙で使用していることに感慨深いものがあると語りました。

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