土井宇宙飛行士は、1954年、東京都南多摩郡で生まれました。小学生のころから理科が好きな少年でした。 中学生のころから星に興味を持ちはじめ、いろいろな星の写真をとるようになりました。 土井少年は高校生のある夏、地球と火星が大接近したときに 望遠鏡で夢中になって観察しました。このときをきっかけに、宇宙のことを専門(せんもん)に勉強しようと決心したそうです。
大学と大学院で航空工学の勉強をした土井宇宙飛行士は、 文部省(当時)宇宙科学研究所を経て、アメリカのNASAルイス研究所(現グレン研究所)で働いていました。 このとき、宇宙開発事業団が宇宙飛行士を募集(ぼしゅう)しているのを知り、 迷わず応募(おうぼ)したそうです。 そして1985年8月に、毛利衛さん、向井千秋さんとともに 宇宙飛行士に選ばれたのです。