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代表研究者

寺田 昌弘
Masahiro Terada

独立行政法人宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究所・ISS科学プロジェクト室 研究員
専門 : 筋生理学

TOPICS:

【宇宙実験サクッと解説:シナジー編】
宇宙実験調査団のピカルがシナジー実験の調査を行いました。物知りハカセに詳しく教えてもらいます。


実験の背景
何カ月もの間、重力がない環境で過ごした国際宇宙ステーション(ISS)滞在の宇宙飛行士は、地球に帰還した直後は上手に立てないことがあります。この現象を理解し、その予防策に役立てることは、これからの有人宇宙活動にとってとても大切です。

実験の目的
寺田先生の研究チームは、本実験で、宇宙飛行前後の宇宙飛行士の筋肉、血流、バランス感覚などのデータを取得します。

実験内容
国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士の飛行前後に、起立中と歩行時の脚の筋肉の筋電図、血流量、および重心バランスの変動を測定します。それらのデータから、起立や歩行といった動作をする際に必要な、脳や神経の統合的な働きの変化を調べます。

ココがポイント!
宇宙から帰還した後の地上への再適応過程を解明することは、宇宙でのトレーニング方法の開発や帰還後のリハビリテーション法の改良に応用できます。また、地上で高齢者や長期間寝たきりの患者さんの下半身に起きている現象は、宇宙で宇宙飛行士に生じている生理的変化と極めて似ています。そのため、地上での医療現場におけるリハビリテーションへも貢献できる可能性があります。


本実験は2014年度に飛行前のデータ取得を開始予定です。


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