「きぼう」の利用状況と今後の予定

※日付は日本時間

先週の実績 [PDF：117KB] と 今週・来週の予定 [PDF：115KB]

【新薬設計支援プラットフォーム】

＜LTPCG実験^※1を開始しました＞

• 第4回目の実験を開始しました。
  本実験試料は 宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機（HTV7）で輸送し、9月27日に国際宇宙ステーション（ISS）へ到着しました。本実験は、軌道上の低温実験用冷蔵庫を使用して、4℃の低温環境で結晶化を行った後、 HTV搭載小型回収カプセル（HTV Small Re-entry Capsule：HSRC）を用いて地上へ回収する予定です。

※1 低温高品質タンパク質結晶生成実験

＜JAXA PCG実験^※2を開始します＞

• 第3期第3回目（第15回目）の実験に向けて準備中。
  実験開始は10月11日の予定です。 本実験試料はソユーズMS-10宇宙船（56S）でISSに輸送し、軌道上で結晶化を行います。 本実験は、宇宙の微小重力環境を利用して生成した高品質なタンパク質の結晶を調べることで、その構造を詳細に把握し創薬などに貢献することができます。

※2 高品質タンパク質結晶生成実験

【超小型衛星放出プラットフォーム】
＜超小型衛星^※3（J-SSOD#10）を放出＞

• 10月6日に、J-SSODから超小型衛星3機を放出しました。

※3 小型衛星放出機構（JEM Small Satellite Orbital Deployer：J-SSOD）による小型衛星放出の第10回シリーズ

【船内利用】
＜ELF実験^※4を使用した実験を実施します＞

• 10月8日から9日と、14日から16日にかけて静電浮遊炉（ELF）を使用した実験を行う予定です。本実験は、静電気力で浮かせた物質を加熱して溶かし、地上では浮かせることが難しい物質の溶融状態の性質を詳細に調べることが可能です。

※4 静電浮遊炉（Electrostatic Levitation Furnace：ELF）
（研究者：渡邉　匡人　学習院大学理学部物理学科　教授）

【船外利用】
＜LHPR実験^※5の準備を実施します＞

• 宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機（HTV7）でISSに輸送したLHPR実験を行う準備として、LHPRを「きぼう」のエアロックから船外へ出すためのエアロックへの設置作業を超小型衛星の放出後に行います。

※5 ループヒートパイプラジエータ技術実証システム（Loop Heat Pipe Radiator：LHPR）

継続実施中

　【加齢研究支援プラットフォーム】

• Space Pup実験（冷凍・冷蔵庫（MELFI）にて実施中）

　【船外ポート利用プラットフォーム】

• 全天のX線天体の監視（MAXI）
• 簡易曝露実験装置（ExHAM）を利用した曝露実験
• 高エネルギー電子、ガンマ線バーストの観測（CALET）

　【物質・物理科学分野、生命科学分野、他】

• 「きぼう」船内の宇宙放射線計測（Area PADLES）
• 静電浮遊炉（ELF）実験

「きぼう」利用に関する週間予定を、原則隔週に更新しております。
なお、作業スケジュールは、変わる可能性があります。