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国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」日本実験棟に設置されている静電浮遊炉(Electrostatic Levitation Furnace:ELF)の機能検証を完了し、実験を開始しました。 ELFは、3000℃にもなるような高融点材料(標準直径2mm)を静電気力で炉の中に浮かせて、擾乱が少なく高純度を保った状態で過熱、溶融、冷却し、熱物性を測定することができる実験装置です。
図1は、ELFの機能検証期間中に実施した酸化アルミニウムの実験の様子です。
静止画像静電気力により位置制御した酸化アルミニウム(融点:2054℃)を、レーザにより溶かしました。溶けた酸化アルミニウムの画像から体積を算出し、地上に持ち帰った後に計測した質量から密度を求め、過去のデータと比較し、ELFで取得したデータが妥当であることを確認しました(図2)。
現在、ELFを使って「静電浮遊法を用いた鉄鋼精錬プロセスの基礎研究~高温融体の熱物性と界面現象~」(代表研究者:学習院大学 渡邉匡人教授)の実験を実施中です。今後は「新奇機能性非平衡酸化物創製に向けた高温酸化物融体のフラジリティーの起源の解明」(代表研究者:物質・材料研究機構 小原 真司 主幹研究員)の実験等が予定されています。
ELFの機能検証の結果および得られた成果は、国際学術雑誌「Microgravity Science and Technology」オンライン版に2018年6月16日に掲載されました。
雑誌名:Microgravity Science and Technology
論文名:Status of the Electrostatic Levitation Furnace (ELF) in the ISS-KIBO
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