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平成30年5月23日夕方に、国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームの簡易曝露実験装置(Experiment Handrail Attachment Mechanism:ExHAM)を用いた、日本とトルコ共和国の協力ミッション(※1)の第2回実験を開始しました。
今回の実験では、人工衛星への使用を想定した耐放射線性能を持つポリマー材料を宇宙環境に約1年間曝露させ、地上へ持ち帰った後に性能評価を行います。
実験開始にあたり、イスタンブール工科大学の研究者が来日し、筑波宇宙センターの「きぼう」運用管制室にてJAXA関係者とともに実験開始に立ち会いました。
立会いを行った、イスタンブール工科大学のニルギュン・バイドガン教授のコメント
実際の宇宙環境を利用したこのような実験機会が得られ、とても光栄です。この実験から得られる結果が通信衛星の技術発展に役立つことを期待しています。
また、今回のトルコ実験と併せて、昨年度から始まったExHAM有償利用制度の第1回利用テーマである、京都工芸繊維大学の「高分子繊維材料デバイスの宇宙線曝露による劣化の検討」も実験が開始されています。
本テーマは契約締結からわずか5か月という短期間で実験が開始されており、宇宙実験がより身近になっています。
※1:日本とトルコ共和国の協力ミッション
この「きぼう利用協力」は、日本とトルコの国家事業としての協力プロジェクトです。2010年12月に、文部科学大臣、宇宙開発担当大臣及びトルコ運輸通信大臣との間で「宇宙・航空分野に関する協力」を締結されました。
その後、2015年10月には日本の安倍総理とトルコのエルドアン大統領の首脳会談では、「戦略的パートナーシップ」の深化が約束されました。
そのような2国間の政府合意を受け、2016年9月8日に、トルコ共和国運輸海事通信省とJAXAとの間で「きぼう」利用に関する協定が締結されました。
協力協定では、CubeSatタイプの超小型衛星1機(3U)の放出および、材料などの長期曝露実験機会(2回)の提供を行うことになっています。
長期材料曝露実験の第1回実験は昨年4月に開始されており、今回の実験は、第1回実験のサンプルと入れ替えて第2回実験を開始しました。第1回実験のサンプルはドラゴン補給船運用15号機(SpX-15)にて回収される予定です。
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