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平成29年4月13日夕方(日本時間)に、国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームの簡易曝露実験装置(ExHAM)を用いた、日本とトルコ共和国の最初の協力ミッションが、開始されました。実験開始にあたり、トルコのA. ビュレント・メリチ特命全権大使が、筑波宇宙センターのきぼう運用管制室にてJAXA関係者とともに実験開始に立ち会いました。
この「きぼう利用協力」は、日本とトルコの国家事業としての協力プロジェクトです。2010年12月に、文部科学大臣、宇宙開発担当大臣及びトルコ運輸通信大臣との間で「宇宙・航空分野に関する協力」を締結されました。その後、2015年10月には日本の安倍総理とトルコのエルドアン大統領の首脳会談では、「戦略的パートナーシップ」の深化が約束されました。そのような2国間の政府合意を受け、2016年9月8日に、トルコ共和国運輸海事通信省とJAXAとの間で「きぼう」利用に関する協定が締結されました。
協力協定では、CubeSatタイプの超小型衛星1機(3U)の放出および、材料などの長期曝露実験機会(2回)の提供を行います。今回の実験は、その最初となるものです。今回、トルコ共和国は、人工衛星への使用を想定した通信用機材を宇宙環境に1年間曝露させ、使用されている材料などの性能評価を行います。
実験に立ち会った、メリチ特命全権大使は、記者会見で、「今日は、トルコと日本の協力関係において大変喜ばしい日。サンプルを搭載した船外実験装置の取付けを見られて嬉しく思っている。昨年12月9日に、種子島でこうのとり6号機の打上げを見た感動が記憶に新しいが、今日もまた大変感銘を受けた。記憶に残る意義ある1日になった。JAXAや関係者に感謝したい」と述べられました。
材料などの長期曝露実験は、簡易曝露実験装置(ExHAM)を使用します。超小型衛星放出と同様に、エアロックとロボットアームを持つ「きぼう」ならではの船外利用の方法であり、船外に設置した装置や実験試料を、半年や1年といった期間で高頻度に持ち帰り、入れ替えを行うことができ、宇宙環境での技術実証や材料曝露実験を簡易に行うことができます。
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