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2015年5月26日、JAXAの新たな実験装置である簡易曝露実験装置(ExHAM)を利用した第1回目の実験を開始しました。
ExHAMは、宇宙の曝露環境を利用する実験サンプルなどを搭載する装置で、「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォーム上のハンドレール(手すり)に設置され、曝露環境を活かした実験を行うことができます。
日本時間の5月26日の夕方から夜間にかけてExHAMを船外に設置する作業が行われ、「きぼう」のエアロックから船外に搬出されたExHAMは、「きぼう」ロボットアーム先端の子アームによって把持された後、「きぼう」船外実験プラットフォーム上のハンドレールに取り付けられました。
今回、ExHAMで開始した実験テーマは以下の通りです。
・有機物・微生物の宇宙曝露と宇宙塵・微生物の捕集(たんぽぽ)
・宇宙応用を目指した先端材料宇宙環境曝露実験(CNT)
・炭素質ナノ粒子の宇宙風化と星間有機物進化の実証研究(QCC)
・超低高度衛星技術試験機(SLATS)搭載材料劣化モニタ2(MDM2)
・PEEK及びPFA材料の宇宙環境曝露試験(PEEK)
・ターゲットマーカ代替品の宇宙実証(ArrayMark)
「きぼう」実験運用管制室がある筑波宇宙センターのユーザ運用エリアでは、実験テーマの代表研究者である株式会社大林組の石川洋二上級主席技師、東京大学の左近樹助教をはじめとする関係者が、ExHAMの取付けを見守りました。
従来、このような曝露実験装置を国際宇宙ステーション(ISS)の船外に設置するためには、軌道上クルーによる船外活動が必要であり、機会が限られていました。「きぼう」のエアロックとロボットアームを活用することで、宇宙の曝露環境を利用した実験機会を増やすことにつながります。
なお、今回ExHAMに搭載した実験サンプルは、ドラゴン補給船運用6号機によって2015年4月にISSに運ばれたものです。
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