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第26回アジア・太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF-26)は、愛知県名古屋市の名古屋コンベンションホールにおいて2019年11月26日から29日に開催されました。会期中に宇宙環境利用分科会(SEUWG)が、11月26日と27日に同会場で開催されました。SEUWGでは、タイGISTDAのDamrongrit Niammuad氏とJAXA小川志保きぼう利用センター長が共同議長を務め、14か国・地域44の組織から98人の参加者が参加しました。
APRSAF-26の全体会議では、GISTDAのDamrongrit Niammuad氏がSEUWGの活動報告として、オーストラリア宇宙庁とニュージーランド宇宙庁が新メンバーとしてKibo-ABCに加盟し、アジア諸国での「きぼう」利用の活発化について説明しました。また、小型衛星放出機構(J-SSOD)から放出された超小型衛星、「きぼう」日本実験棟の船外実験装置の簡易曝露実験装置(ExHAM)/中型曝露実験アダプター(i-SEEP)を使用した実験、微小重力実験、月および火星探査に向けた技術実証など、「きぼう」の利用実績と今後の利用活動にも言及されました。LAPANのThomas Djamaluddin長官およびGISTDAのAnond Snidvongs長官からは、Kibo-ABC活動への応援メッセージもいただき、APRSAF-26は、参加者の強力なサポートにより成功裏に終了しました。
SEUWGは、オーストラリア、ニュージーランド、USE、インドネシア、マレーシア、タイ、シンガポールおよび日本からのカントリーレポートで始まりました。その次には、J-SSOD、ExHAM、i-SEEP等「きぼう」船外利用の様々なトピックについて積極的に議論しました。
東京大学の中須賀真一教授が基調講演「宇宙の教育利用への国際宇宙ステーション(ISS)の貢献」を発表しました。中須賀教授は小型衛星の開発とKibo Robot Programming Challenge(Kibo-RPC)を紹介し、宇宙の教育的利用に対するISSの貢献について説明しました。また、月探査用の超小型衛星をISSに接続することや「きぼう」から放出予定のG-SATELLITEなど、「きぼう」船外実験装置を利用する将来の機会を紹介しました。参加者は、プレゼンテーションを通じて宇宙教育に使用されるISSの利点を認識しました。基調講演の後、JAXA、NASA、Kibo-RPCスタッフが、今年の特別セッションの1つであるKibo-RPCについて紹介しました。
27日には、タイのタンパク質結晶化実験に関する報告がGISTDAのAmmarin Pimnoo氏、NSTDAのParitat Theanthong氏、JAXA吉崎泉主幹研究開発員によって行われ、実験データがJAXAからタイ側に引き渡されました。
SEUWGの2つ目の特別セッションでは、様々な発表者が、月・火星探査に向けての技術実証プラットフォームとしてISSを活用することについて議論しました。まず、JAXA技術者がISS/「きぼう」を使用したJAXAの活動を紹介し、次に名古屋女子大学の片山直美教授が宇宙食としてのハーブの重要性について話しました。次にMohd Helmy Hashim氏(MYSA)、Mariam Al Zarouni女史(MBRSC)、Ammarin Pimnoo氏(GISTDA)、JAXA村山和孝主任研究開発員が自国の有人宇宙活動のための宇宙日本食開発について紹介しました。
SEUWGの結果は、2019年11月28日のAPRSAF-26の全体会議で共同議長によって報告されました。
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