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2020年8月27日、「アジアンハーブインスペース:Asian Herb in Space(AHiS)」プロジェクトにて国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げられるゴールデンワトルの種子が、オーストラリア大使館にて、リチャード・コート駐日オーストラリア大使よりJAXA佐々木宏理事に引き渡されました。
今後、AHiSに参加する他のアジア・太平洋地域の宇宙機関から提供された各種種子とあわせて、ISSの「きぼう」日本実験棟への搭載準備を行い、今秋にはアメリカから打ち上げる予定です。
AHiSは、「アジアの種子:Space Seeds for Asian Future(SSAF)」プログラムにおいて、3番目のプロジェクトとして計画されました。このプロジェクトは、2つのミッションから構成されています。「きぼう」でハーブを約1か月間育て、地上に回収したハーブを研究者が解析して宇宙環境の影響評価を行い、学生が宇宙生物学を学ぶミッション1と、「きぼう」に保管し回収した「宇宙飛行した種子」を各国の青少年が育てて科学に触れるミッション2に分かれています。
Kibo-ABCに所属する多くの国や地域が参加しており、オーストラリアもその一員です。オーストラリアの種子として選定されたゴールデンワトルは国花としてオーストラリアで愛されており、種子が食用に供され、抗がん作用を持つとされています。ゴールデンワトル種子は、宇宙から帰還後には教育現場などで活用される予定です。オーストラリアでは、オーストラリア宇宙庁(Australian Space Agency)とOne Giant Leap Australia FoundationがAHiSを運営しています。
オーストラリア宇宙庁のメーガン・クラーク長官は、次のように述べました。
「オーストラリア宇宙庁は、AHiSプロジェクトでJAXAと協力できることを大変光栄に思います。オーストラリアの国花であるゴールデンワトルの種子は、6か月間国際宇宙ステーションに搭載されます。種子が宇宙から戻ってきたら、オーストラリア中の学生が、このゴールデンワトルの種子を植えて、地上対照用の種子と比較することで、科学を探求する機会に触れることができます。このプログラムを通じて、オーストラリアの人々に感動を与えるとともに、学生たちに宇宙に関わる仕事はどのようなものかを考え、感じてもらいたいと思います。」
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