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2018年11月2日、マレーシアの材料曝露実験サンプルがJAXA筑波宇宙センター(TKSC)において、関係者が見守る中、JAXAに引き渡されました。今後、国際宇宙ステーション(ISS)への輸送準備を行います。
2018年10月に、JAXAとマレーシア・プトラ大学(UPM)との間で、「きぼう」日本実験棟船外に取り付けられた簡易曝露実験装置(ExHAM)を用いた長期材料曝露実験と受動積算型宇宙放射線線量計(PADLES)を併用した船内材料曝露実験に関する「きぼう」利用の協力合意を締結しました。今回の実験サンプルはその協力合意に基づくものです。
11月2日、実験提案者のUPM関係者2名が、ハンドキャリーで実験サンプルをTKSCに運び、ExHAMへの搭載に問題がないことをモックアップ等を使って確認しました。
その後、すべての確認作業を終え、実験サンプルがJAXAに引き渡され、確認書がJAXAからUPM関係者に手渡されました。今後、2019年2月に予定されている米国の補給船での打上げに向け、日本から出荷します。
11月7日には、JAXA山川理事長はマレーシア宇宙庁(ANGKASA)、UPMの関係者を交えて、今回のマレーシアの「きぼう」利用協力の開始に賛辞を送りました。
今回の実験は、ANGKASAが全体調整のもと、UPMが提案する「宇宙空間における受動的線量測定のためのスマート光ファイバー(SOFPADS)」の実験となります。放射線線量計としての光ファイバーを、様々な条件で宇宙空間にExHAMで曝露し、また比較のためのPADLESと共に船内に保管し、回収後の解析により宇宙で利用可能であることを実証するものです。
日本とマレーシアの「きぼう」利用協力は、日本がアジアの中で唯一の参加国であることを最大にいかして、「きぼう」を通じたアジア地域の宇宙利用技術発展への貢献、将来的な宇宙機関間の互恵的な協力関係の構築を目指すことが期待されます。
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