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国際宇宙ステーションの組立フライト ULF6(STS-134)

第4回船外活動

最終更新日:2011年4月28日
船外活動を担当するフィンク(左)、シャミトフ(右)両宇宙飛行士

実施日:飛行12日目
担当:マイケル・フィンク(左)、グレゴリー・シャミトフ(右)両宇宙飛行士

センサ付き検査用延長ブーム(OBSS)のS1トラスへの設置

OBSSの先端を足場にして船外活動を行う様子(STS-120(10A)ミッション)

OBSSの先端を足場にして船外活動を行う様子(STS-120(10A)ミッション)

センサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)をS1トラスへ設置し、そのまま国際宇宙ステーション(ISS)に恒久的に残していきます。このOBSSを船外活動クルーの延長用の足場にすることで、作業可能な領域を大幅に広げることができます。

OBSSは、STS-120(10A)ミッションでP6トラスの太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)の展開途中に破損が発生し、船外活動によりSAWの破損個所の修理を行った際に延長用の足場として使われ、その有効性が認識されました。

なお、OBSSは今回の船外活動でISSへ恒久的に設置されるため、OBSSの先端に装備されているTVカメラやレーザセンサは、宇宙の温度環境により使用できなくなります。そのため、今後は船外活動時の延長用の足場としてのみ使われる予定です。

P6トラスの電力・通信インタフェース付グラプル・フィクスチャ(PDGF)を回収し、OBSS後端のグラプル・フィクスチャ(EFGF)と交換

現状のOBSSでは、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)で把持できるのは中央部のみのため、OBSS全体の長さを活かしきれません。そのため、OBSS後端のスペースシャトルのロボットアーム(Shuttle Remote Manipulator System: SRMS)用のグラプル・フィクスチャ(Electrical Flight Grapple Fixture: EFGF)を、電力・通信インタフェース付グラプル・フィクスチャ(Power and Data Grapple Fixture: PDGF)に交換することで、OBSS全体の長さを活用できるようにします。P6トラスのPDGFは今後使う予定がないため、これを回収してOBSS後端のEFGFと交換します。

OBSSから取り外したEFGFをエンデバー号のペイロードベイ(貨物室)へ回収

TSAに収納されたEFGF(地上での確認作業時)

TSAに収納されたEFGF(地上での確認作業時)

OBSS後端から取り外されたEFGFは、スペースシャトル「エンデバー号」のペイロードベイ(貨物室)の前方にある船外活動用工具収納箱(Tool Stowage Assembly: TSA) に収納し、地上へ回収します。

エクスプレス補給キャリア3(ELC-3)に搭載された「デクスター」(特殊目的ロボットアーム)の予備アームの固定解除

デクスターの予備アーム

デクスターの予備アーム

エクスプレス補給キャリア3(Express Logistics Carrier: ELC-3)に搭載されたデクスターの予備アームを固定する大きなボルト3本を解除します。

STS-123(1J/A)ミッション時に、現在使用しているアームの固定解除を行った際、作業が難航して時間がかかりました。このため、予備アームでは、軌道上では不要となる固定解除をあらかじめ行っておきます。この作業は、現在使用しているアームが故障した際、予備アームへの交換を速やかに実施するための準備として行われます。

(特に断りの無い限り、写真、画像は出典:JAXA/NASA)

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