このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
 
JAXAトップページへ
 JAXAトップページへ宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターサイトマップ
 

ISSと「きぼう」

宇宙環境利用計測ミッション装置(SEDA-AP)
ビジュアルインジケータ視認性確認試験

homeindexback

ビジュアルインジケータ視認性確認試験の様子
ビジュアルインジケータ視認性確認試験の様子

宇宙環境利用計測ミッション装置(SEDA-AP)のビジュアルインジケータ視認性確認試験が2004年2月に行われました。

SEDA-APは、「きぼう」日本実験棟船外実験プラットフォームに最初に搭載される予定の日本の曝露実験装置で、国際宇宙ステーション(ISS)の軌道上での宇宙環境を定量的に計測します。また、材料曝露実験や電子部品評価実験を行い、宇宙環境が部品・材料に与える影響を調べます。

ビジュアルインジケータ(VI)とは

SEDA-APは、ISS上での実験が終了後HTVに搭載して廃棄される計画になっていますが、船外パレットに搭載してスペースシャトルによる回収も可能な設計となっています。ISS上では伸展マストを約1m伸展させた状態で実験を行いますが、スペースシャトルでの打上げ・回収時には伸展マストは収納され、ロンチロック*が掛けられている必要があります。

* ロンチロック:打上げ・回収時に、振動で壊れないように可動部分や結合部分を固定して保護する器具

ビジュアルインジケータ ビジュアルインジケータの拡大
ビジュアルインジケータ ビジュアルインジケータの拡大

ビジュアルインジケータ(VI)は、伸展マストの収納状態およびロンチロック機構の状態を船外活動を行う宇宙飛行士や「きぼう」日本実験棟ロボットアームのカメラで直接目視で確認するための表示で、SEDA-APの上面(天頂面)に設置されています。VIを宇宙空間から目視確認することで、伸展マストが収納されていること、およびロンチロックが正常に掛けられていることが確認され、スペースシャトルでの回収が可能となります。

視認性確認試験

試験時のSEDA-AP
試験時のSEDA-AP

VI表示を「きぼう」ロボットアームのカメラ・照明によって確認する場合、ロボットアームのカメラからの映像は、「きぼう」船内実験室内のロボットアームコンソールおよび地上のモニタ装置にて確認することになります。その際、暗い宇宙空間における照明光の反射や影の影響、また取得された画像の地上に伝送するまでの乱れ等の影響により、VI表示が確認しづらくなる可能性があります。

視認性確認試験は、実際の軌道上での運用を模擬し、ロボットアームカメラからの画像からVI表示の状態を把握できるかの確認と、VI表示を把握できる最適なロボットアームカメラ・照明の位置を確認することを目的とし実施されました。試験で取得された画像は、技術評価に使用されるとともに、今後の運用訓練にも使用されます。

最終更新日:2004年6月17日

第5回船外活動手順開発試験 衛星間通信システム曝露系サブシステム(ICF-EF)熱真空試験
homeindexback
JAXAトップページへサイトポリシー