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教育

航空機による学生無重力実験コンテスト

過去のテーマ紹介 : メニュー第6回の概要 > 日記・体験談

過去のテーマ紹介

第6回 航空機による学生無重力実験コンテスト 

参加した学生からの日記・体験談
チーム名 テーマ名 代表提案者 日記 体験談
神戸大学
機動六課スターズ分隊
無重力仮想宇宙空間における多孔質模擬天体衝突実験 瀬藤 真人
(神戸大学)
東大μGゼミ 微小重力下における回転する球の軌跡の定量的考察 森川 生
(東京大学)
ナティヤチーム 非ニュートン流体における造形的可能性について ジュリアン・キンテロ
(筑波大学)
TGU E 小中学校理科のためのビデオ教材の開発 伊藤 智紗
(東京学芸大学)
Green's 無重力状態の水中で、ピンポン玉と鉄球の位置関係が変わったらどうなるか? 関根 絵美子
(千葉大学)
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※表の をクリックすると、対応する内容が下に表示されます。




【実験日記】 Green's

「無重力状態の水中で、ピンポン玉と鉄球の位置関係が変わったらどうなるか?」

千葉大学大学院融合科学研究科博士課程2年
関根 絵美子

12月10日 装置送り出し日

11月28日インターフェイス確認会にて装置が航空機に搭載できるレベルか確認していただく。少々の改善で良いとの了承を得る。実験の前の週に、現地に装置&その他の実験器具送り出し。



12月15日 名古屋入り1日目

午前:5時起きで午前中に名古屋入り。郵送した装置を組み立て、不具合がないか確認。
午後:航空機実験のための教育ビデオを全員で鑑賞。その後、午前の作業の続き。

★装置内に密閉する水に悩む。水に溶け込んでいた酸素が低圧下で水中に出てくる。脱気を行うか、実験に影響が無いので多少の空気は無視するか。結局、機械を使用しての脱気は大掛かりなため、DASさんから電気ポットをお借りして、水道水を沸騰させた後冷ましたものを用意する。しかし半日かけて作ったこの水は、容器に入れてじっくり眺めるとポット内で付いた湯垢?が気になる。装置を反転させると、クリスマスのときに見かける雪に見立てた白い粉が封入された置物のよう。照明の影響もあって幻想的であったが、ひとしきり笑った後、却下。おいしい水を買ってきたりもしたが、結局DAS内にあった以前実験した方が置いていかれた超純水を使用。

★ガムテープでカメラの固定をしようと思っていたのだが、DASさんに一瞬で却下される。急遽、カメラ固定台をお借りして取り付け作業を行う。全体像と拡大像の2台。ピント合わせに苦労する。 ★2フライト目に行うバリエーション実験のためのピンポン球と鉄球をばねでつないだものを作製する。様々な方法を事前に試していたが、鉄球はハンダ付けが出来ないため、金属用の強力接着剤を時間をかけて重ねていく。予想をはるかに超え強力。

★翌日のEMIに向けて帰る前に装置を航空機内に積んでいく。ここで装置が反転しないことに気付く。もう夕方6時であったので焦っても仕方ないのでこの日は終了。



12月16日 名古屋入り2日目

午前:8時半DAS入り。

★装置を固定する穴をあらかじめドリルで開けて固定板を郵送していたのだが、位置を変えないと装置が回転しないことに気付く。反転したときの装置の対角線が最も長い辺になるため、そこに合わせる必要があった。DASの方にドリルで穴を開け直してもらう。自分で研究室でドリルで開けたときは、その穴をキリと彫刻刀で整える時間を入れて数時間かかったのに、DASの方は10分ほどで作業終了。。

★装置の位置移動に伴い、カメラの位置を変える。
午後:午後一番に、実際に航空機に装置を固定しエンジンをかけた状態で装置が正常に作動するかを試験する EMIを行う。特に問題無し。カメラのピントなどの最終確認を含め、ここで地上実験を行う。この後は、画像内に入り込む照明の光の線の対策などを行う。夕方に飛行前日のミィーティングを行う。次の日に向けてゆっくり眠るため夕方6時頃終了。夕食はチームの皆で大好きなお寿司に行くが、明日の実験のことを考えて心ここにあらず。。



12月17日 名古屋入り3日目

午前:8時半DAS入り。
最終操作確認を行う。フライト前のブリーフィングを行う。数日にわたる密着型の読売テレビさんのカメラに緊張する。インカムの使用方法を教わりながら航空機へ。11時10分搭乗。
注)フライト中の様子は体験談参照。

午後:実験を終えて地上に戻る。実験終了直後のミィーティングを行う。夕方のディリーミィーティング用のスライドを作製する。パワーポイントで実験結果の動画を添付したスライドをがっつり作るが、そこまでは必要なかったようだ。強烈に眠く、目は開いて作業しているが半分以上寝ているような状態で夢遊病者のようになる。次の日の実験準備をして夕方6時頃終了。



12月18日 名古屋入り4日目

午前:8時半DAS入り。
最終操作確認を行う。ここで、前日準備しておいたばねが一晩水につけていたことで外れてしまっているのに気付く。DASさんからバーナーを借りて乾かしながらばねを付け直す。フライト前のブリーフィングを行う。11時10分搭乗。注)フライト中の様子は体験談参照。

午後:夕方のディリーミィーティング用のスライドを作製する。ミィーティング後お借りしていた部屋の片づけを行う(1チーム1部屋)。捨てるものや郵送するものを分別する。JSF木暮さんとお話していた時、実験に使用した装置を今後使用しないのなら下さいと言っていただく。どこかで教育に役立つかもしれなく非常に嬉しかった。夕方6時頃終了。実験参加者全員での打ち上げの後、うちのチームは翌日仕事があるためその日の新幹線で深夜に東京に戻る。



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