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第6回 航空機による学生無重力実験コンテスト
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「小中学校理科のためのビデオ教材の開発」
東京学芸大学 教育学部初等教育教員養成課程理科専修3年
伊藤 智紗
実験装置搬入が間に合うぎりぎりの日。直前の体調不良など、思わぬアクシデントにより、こんなことに・・・
でも、準備はばっちり。宅配業者の伝票も持ってたし、あとは電話して取りに来てもらうだけ。ところが・・・なんどかけてもつながらない。なぜだ!!どんどん時間がなくなっていく。しょうがない、運ぼう。といってもこのダンボールめちゃ重い。
いろいろ手配し、宅配便収集センターへは運ぶ。
えっ?規定外で9日につかない??ピーンチ!!こうなったら他の宅配業者を当たるしかない・・・でもどこにあるか・・・とりあえず探そう!!と、車を走らせ・・・あった☆そこでは規定内。
一時はどうなるかと思ったが、なんとか任務完了。
みんなで最終確認をしたあと、夜行バス組は一足先に名古屋へ出発。また明日会いましょう。
集合場所は名古屋駅。あれ?ひとり足りなくない??もうバス乗ってますけど・・・ひとり、足りなくない??アッ!!来た!!めっちゃ走ってる・・・よかったね、間に合って。乗った直後にバス発車。時間には余裕をもって行動しましょう、実験責任者さん。
「ほんとすみません・・・」
DAS到着後は装置の組み立て。そこで露見した私たちの詰めの甘さ。工具足りなくない??あれ持ってきてなくない??DASの方々や同じ部屋で準備をしていた東京大学さんの協力もあり、無事に準備が完了しました。
集合時間は9時にロビー。あれ、またまたひとり足りない。もしかして・・・今起きた!!あっという間に準備した彼女はすぐに合流。お待たせしました、さぁ出発・・・
あっ!!今度は別の人物がスリッパでそのまま出てきてました。ほんとに、人騒がせな学芸大学でした。
DAS到着後、衝撃的事実が発覚。搭乗予定者の健康診断書に問題が発覚し、搭乗不可。急遽後任を負かされた彼の猛特訓が始まりました。
明日はいよいよフライト。この半年間の苦労が報われるかどうか。緊張します。
液温を上げる方法に苦戦。対流実験は液晶シートとサーモインクが反応しやすい温度にする必要がありました。しかし、なかなか温度が上がってくれません。準備のリミットは決まっています。ぎりぎりですべての準備が終了。あとは待つのみ。
天候不良のため、空域が変更になり、そのためフライトの時間も変更。搭乗者は昼食を抜いて酔い止め薬を飲んで、いざ出陣!!かっこよく飛行機は飛び立っていきました。
待合室ではゆっくりと時が流れます。他チームのみなさんと雑談したり。私たちの大学は教育学部だけの単科大学なので、いろいろな地域の、いろいろな学部の方と接するということはとても貴重な体験でした。
さて、いよいよ飛行機が帰ってきました。私たちの一番の関心は、もちろん搭乗者の健康状態!!・・・ではなく、映像がちゃんと取れたかどうか。ごめんね、搭乗者さん。いそいで画像チェック。ちゃんと取れていました。実験も成功。搭乗者の「よっしゃ!」という声が、それを物語っていました。
ちなみに、搭乗者の健康状態ですが・・・最悪。本当にきつかったそうです。彼の一言目は、「100Gに耐えるスーパーサイアジンってほんとにすごい」でした。2Gはなかなかきつかったみたいです。絶対に失敗できないという思いで最後までがんばってくれました。本当に感謝!!おつかれさま。ありがとう☆
実験結果のほうですが、成功したといったものの、実はサーモインクのほうは液温の問題でうまく実験が成功してくれませんでした。ということで、2日目のフライトではサーモインクの実験はしないことになりました。
2日目にもなると、やはり慣れてきます。今回は天候もよかったため、予定通りの空域で実験可。
待合室でもみな自由に時を過ごしていきます。DSをやる人、大学の課題をやる人。
あっという間にフライトも終わり、帰還。あれ?昨日の搭乗者と様子が違う。かなり元気。余裕綽々で飛行機から降りてきた搭乗者。実験装置を3つほど破壊してきましたが。その余裕ぶりはビデオを見るとはっきりとわかります。無重力をわからせるために録画した映像では、搭乗者本人が写っています。楽しそうに無重力空間を楽しむ搭乗者。映像教材化したときに児童に見せる映像として、とってもいい映像でした。乞うご期待☆
あとは後片付け。4日間もお世話になったDASを撤退するのはなんだか寂しい気分。これからこの実験をどう生かすか、気合を入れなおした日でした。
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