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2007年10月 アーカイブ

1J地上管制官集結!

STS-124/1Jミッションまで8ヶ月を切り、我々の訓練もペースが上がってきました。そんな中、「きぼう」船内実験室の組立・起動の中心となる、NASAとJAXAの地上管制官(フライトコントローラ)がヒューストンに集結。Joint Operations Panel(JOP)と呼ばれるこの会議、JAXAの東覚フライトディレクタ(FD;ポジション名では”J-Flight”と呼ぶ)とNASAのハズブルックISS FD(”Houston Flight”と呼ぶ)の二人の1Jリードフライトディレクタを初め、各地上管制ポジションの1Jリード(1Jに関しそれぞれの担当システムを代表する管制官)が一同に会し、ミッションに向けて技術的な調整を行いました。1JのJOPとして集まるのは今回で4回目ですが、Japanese JOP(JJOP)として会議が始まってから16回目となります(ほかに月1回ペースで電話会議もしてます)。年に2回は集まっていたから、単純計算で実に8年!!ほんと、頭が下がりますm ( _ _ ) m。

この会議、実際にミッションに搭乗するクルーが決まってからは初参加となりましたが(前回は4月に日本で開催だったのでヒューストンで訓練中だった我々クルーは不参加)、クルーに係わる議題に関しては我々も出席し、訓練などを通じて思うところなど、意見を言わせてもらいました。僕は以前から参加させてもらってますが、NASAミッションコントロールセンタ(MCC)のCAPCOM(ISSとの交信担当)として一緒に仕事したNASAフライトコントローラも多い。これまでのJOPに比べても、かなり具体的な、細かな調整がなされたように感じました。いよいよ、って感じです。クルーからは見えない世界の調整もありますが、この準備があって初めてミッション成功につながる。日米を代表する彼らと共に、我々クルーも頑張らねば!

img071005_01.jpg
JOPの様子。活発な議論が交わされます。

img071005_02.jpg
JAXA東覚FDとNASAハズブルックFD。東覚FDと僕は同い年。


☆「きぼう」日本実験棟の運用の中心となる運用管制チーム(JAXA Flight Control Team: JFCT)の詳細については、こちらのページをぜひご覧ください!

舞台裏

リソグラフの写真撮影


??何の訓練??


実は、個人のリソグラフの写真撮影の風景です。

NASAの撮影スタジオでの撮影、さて、どんな写真が出来上がるか??
(素材に関してはご容赦下さい(笑))。

リソグラフの写真撮影
Suit Tech(オレンジ色の与圧服を着せてくれる担当)のジェフ(右)と、写真を撮ってくれたカメラマンのロバート。

リソグラフの写真撮影
ロバートは訓練などの記録撮影もしてくれて、長い付き合い。ジェフはSTS-124がSuit Techとしての初仕事で、僕を担当してくれる。訓練や打上の時もよろしく。

リソグラフの写真撮影
撮影を終えて。与圧服の下はこんな感じ(上半身は冷却下着)。

KSC

「きぼう」実機ハードウェアを見るために、KSC(NASAケネディ宇宙センター)に行ってきました。

これまでいろいろ訓練してきましたが、訓練で使うモックアップ(模型)はどうしても実機と微妙に違う部分があり(実物を二つ作れればいいのですが、そうも行かない)、実機を確認してそれを理解することによって実際の運用の仕方や手順を修正することができます。今回も非常に有意義でした。

現場では「きぼう」船内実験室船内保管室に関する準備作業中。来年の打ち上げに向けて、関係者が丹精込めて頑張ってます。ほかに、ヨーロッパの「コロンバス」モジュールも準備中。次のスペースシャトルミッション(STS-120)で打ち上げられる「ハーモニー」も、シャトルに積み込む準備がされていました。

僕らのフライトまで3つのフライトがありますが(それぞれ「ハーモニー」、「コロンバス」、「きぼう」船内保管室を打ち上げ)、これから先、射場は忙しいですね。「きぼう」に携わる現場の皆さんも大変だと思いますが、引き続き頑張ってください!!

KSCで打上げ準備中の「ハーモニー」と「きぼう」船内実験室
KSCで打上げ準備中の「ハーモニー」(左)と「きぼう」船内実験室(右)

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