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星出宇宙飛行士、ISSにドラゴン補給船を迎える(2012年10月11日)
10月10日、星出宇宙飛行士は、サニータ・ウィリアムズ宇宙飛行士とともに、ドラゴン補給船運用1号機(SpX-1)を国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)により把持し、ISSへ結合させる作業にほぼ1日を費やしました。
星出、ウィリアムズ両宇宙飛行士は、キューポラと「デスティニー」(米国実験棟)の2箇所にあるロボットアーム操作卓の機能確認、ドラゴン補給船運用1号機がISSへ接近する様子をモニタするための画像取得システムのセットアップ、「ハーモニー」(第2結合部)の地球側ポートの加圧機能や気密性の確認など、ドラゴン補給船運用1号機の到着に向けた準備を行いました。
ドラゴン補給船運用1号機が、軌道制御を繰り返しながらISSへ徐々に接近するランデブ運用を行っている間、星出、ウィリアムズ両宇宙飛行士は、キューポラでその様子をモニタしました。そして、ドラゴン補給船運用1号機がISSの下方10mに到着し、ISSに対して相対的に停止したことが確認された後、星出宇宙飛行士がSSRMSを操作し、ドラゴン補給船運用1号機を把持しました。なお、ドラゴン補給船運用1号機をSSRMSによりハーモニーに結合させる作業は、ウィリアムズ宇宙飛行士が担当しました。
ドラゴン補給船運用1号機の結合完了後、星出、ウィリアムズ両宇宙飛行士は、運用で使用した機器などの片付けを行いました。また、ドラゴン補給船運用1号機のカプセル(与圧部)内への入室に向けた準備として、共通結合機構(Common Berthing Mechanism: CBM)の加圧状況のモニタや気密性の確認、配線・ケーブルの設置、空気浄化システム(Atmospheric Revitalization System: ARS)の取付けなど、結合部の艤装作業を実施しました。
カプセル(与圧部)内への入室は、当初、明日の10月11日に行われる予定でしたが、ドラゴン補給船運用1号機の把持と結合、および結合後の作業が計画より早く進んだことから、前倒しされ、結合から約5時間後、星出宇宙飛行士らはカプセル(与圧部)内へ入室しました。
そのほか、星出宇宙飛行士は、10月5日から開始した欧州宇宙機関(ESA)のENERGYと呼ばれる実験の被験者として、引き続き摂取した食事の記録や必要なデータの取得を継続しています。この実験は、長期滞在による摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスの変化を調べるとともに、総エネルギー消費量の内訳を明らかにし、宇宙飛行士の活動に必要なエネルギー量を求める法則を導くことを目的としています。
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