このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。
<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
2020年、米国では商業宇宙船による有人試験飛行に成功し、また民間による宇宙旅行サービスも近く開始すると言われています。一般人が宇宙に行く、そして暮らす時代の幕が開けようとしています。
今回、JAXAでは「宇宙での暮らし」に着目し、将来の有人探査ミッションや宇宙旅行者向けの生活用品の提供が持続的なビジネスとなるような将来を目指し、宇宙滞在用の生活用品を広く募集し、民間企業等の皆様がこれらを開発することによって地上課題の解決にも役立てていただけるようにする新たな取組を開始いたします。
これまでJAXAは国際宇宙ステーション(ISS)プログラムに参画する各国宇宙機関と連携してISSを運用しておりますが、日本人宇宙飛行士(以下「宇宙飛行士」という)がISSに滞在するときに必要な生活用品※は、NASAの生活用品カタログからピックアップしてISSに搭載されるとともに、JAXAでは宇宙飛行士の支援および任務の確実な遂行に寄与することを目的として、国内の優れた民生品もISSに搭載しております。新たな取組では、このようなISSへの生活用品搭載機会等も活用し、制約のある宇宙生活のQOL(Quality of Life)を向上させる生活用品のアイデアを募集いたします。
本募集に際し、JAXAでは、宇宙飛行士がISSでの生活の中で感じているちょっとした不便や困りごと、工夫などを掘り起こし、これらをベースとしたストーリーなどをまとめた「Space Life Story Book」を公表します。宇宙生活の利便性向上および地上課題解決にもつながる課題テーマとその解決策案(新規生活用品等のアイデア)について、企業の皆様の強みを生かした提案をお待ちしております。
本募集では、次のとおり、宇宙滞在中の生活と地上での生活に係る共通な課題テーマおよび解決策を合わせたアイデアを募集します。
<募集内容>
JAXAが公表した宇宙生活での課題や困りごと集「Space Life Story Book」をご参考に、御社(関連企業等を含む)の技術や製品を生かして、宇宙および地上での生活の課題解決や利便性を向上させることができるもの(課題テーマおよび解決策(新規生活用品等のアイデア))。
応募されたアイデアの中から、宇宙飛行士の生活用品としての搭載を目指した開発に進むアイデアを選定します。選定された企業等(以下、選定企業等)にて開発を完了後、JAXAにてISS搭載可否を総合的に判断します。ISSに搭載すると判断した製品をJAXAは選定企業等から別途調達し、ISSへ輸送します。
また、選定企業等による開発着手後、宇宙で実際に使えるものであるかなどを確認するために、開発の途中で宇宙飛行士と選定企業等とで開発の方向性やプロトタイプの確認の場(1回程度)を設けます。なお、選定企業等とは、宇宙飛行士のプロトタイプ確認や、搭載可能とされた場合の画像利用条件などの規定を含む覚書を締結します。
JAXAでは、将来を見据えた新たな発想の民間主体の宇宙関連事業の創出を目指し、共創型研究開発プログラム「宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)」による民間事業者等との共創活動を実施しています。当該活動の一環として、宇宙生活の課題を起点に新たな生活用品やソリューション創出による宇宙と地上双方の暮らしをより良くする「THINK SPACE LIFE」プラットフォームを始動しました。
また、将来の有人宇宙探査ミッションを見据え、そこで必要となる健康管理技術の獲得を目指し、宇宙医学/健康管理技術の研究開発を国内企業・研究機関等の皆さまと共同で実施する取組みも開始しています。上記研究は、JAXAが研究経費の一部を負担する宇宙探査イノベーションハブの枠組みで実施しており、常時、技術情報の提供を受け付けています。
生活用品に係る本取組みは、これら既存の取組みとも相互に連携し、宇宙滞在用生活用品の新たな可能性を探求するものです。
ご提案は、募集要項および「Space Life Story Book」をご確認の上、下記の応募サイトより、2020年9月4日(金) 17:00までにご応募ください。
募集内容、その他本件に関するご質問等は、以下までお問合せください。
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency | SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約 |