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宇宙飛行士の健康管理は、宇宙飛行士選抜から始まります。
宇宙飛行士は選抜されても実際のミッションに任命されるまで、何年も地上訓練を続けなければなりません。その間も、ミッションに従事できる健康状態を保つことが要求されます。
宇宙飛行士は毎年年次医学検査を受けます。その結果をもとにJAXA医学審査およびISS国際医学審査を受けて医学認定されます。
毎年実施する体力測定データからは個々の宇宙飛行士の体力評価が行われ、適切な運動指導を行います。
訓練として、山岳や寒冷地、海中において集団訓練を行いますが、これらはリーダーシップ、フォロアーシップ、ストレスマネージメント、異文化コミュニケーションなど精神・心理に関する要素も含みます。
地上での模擬訓練などでは、NASAのJSCにある無重量環境訓練施設(Neutral Buoyancy Laboratory: NBL)の巨大なプールを使用して行なう船外活動訓練や、遠心加速器を用いた訓練、海中滞在を行うNASA極限環境(NEEMO)ミッション、サバイバル訓練などは、危険を伴い体調を崩す懸念もあるため、フライトサージャンが立ち会い健康管理を行ないます。
宇宙飛行士が特定の飛行ミッションに任命されると、打上げ日に向けた健康管理スケジュールが組まれます。
国際宇宙ステーション(ISS)に1カ月以上滞在する宇宙飛行士は、「医学運用要求(Medical Operations Requirement)」に基づき、軌道上での医学運用の訓練に参加します。
打上げ1年前からは医学検査要求に従って、心電図などが始まり、当日までに医学検査、フライトサージャンの診察などの健康管理が実施されます。
打ち上げ前には「検疫隔離」が実施されます。クルーは専用の宿舎で起居し、接触する人間は予め健康診断を受けた大人に限られ、感染源になりやすい子供との接触はさせないようにします。
宇宙飛行士が健全な食生活を維持できるよう栄養管理も飛行前の健康管理では大切なことです。
(特に断りの無い限り、画像は出典:JAXA/NASA)
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