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宇宙飛行士の健康管理を含む医学運用は次の3つの時期に大別できます。
さまざまな課題に対応するために、フライトサージャン(航空宇宙医学専門医)だけでなく、運動生理学、神経生理学、精神・心理学、放射線防護、環境衛生学、栄養学など、各分野の専門家の支援が必要です。
各国際パートナーは、その所属の宇宙飛行士の健康管理のために、医学管理チームを設置して宇宙飛行士の健康管理を行っています。ISS医学管理チームは、フライトサージャン(航空宇宙医学専門医)、看護師、医療システム技師(BME)、生理的対策担当、精神・心理担当、放射線被ばく管理担当、環境衛生担当、その他の専門家から構成されます。
ISSは5つの宇宙機関(CSA, ESA, FSA, JAXA, NASA)が協力して実施している国際共同プロジェクトです。ISS滞在中(ミッション中)の宇宙飛行士の健康管理は、ISSは5つの宇宙機関(CSA, ESA, FSA, JAXA, NASA)による国際共同プロジェクトのため、CSA, ESA, FSA, JAXA, NASA からの5つの医学管理チームが綿密に連絡を取り合い、統合的な運用を行なっています。この統合運用は「統合医学運用グループ」(Integrated Medical Group: IMG)と呼ばれています。
日本人宇宙飛行士の打上、飛行中、着陸のそれぞれにはJAXA要員が対応しています。
ISSプログラムでは、次の3つのISS国際医学会議を設けて、定期的に会合を開き、統合的な健康管理活動をしています。
ISS医学運用の組織として最上位に位置づけられているのは「多数者間医学方針委員会」(Multilateral Medical Policy Board: MMPB)です。MMPBは、各宇宙機関の医学責任者がメンバーとなり、宇宙飛行士の医学管理に係る方針の決定に関して、各メンバーが1票の投票権を持ち、かつ全会一致の原則で運営されています。
MMPBの下に「多数者間宇宙医学委員会」(Multilateral Space Medicine Board: MSMB)が設けられています。
MSMBは、各国の宇宙飛行士の医学的適性を評価し、合否の判断をする審査委員会です。また宇宙飛行士の担当医師の認定審査もMSMBが行います。
ISSを訪れるすべての宇宙飛行士(長期・短期及び宇宙旅行者)が審査の対象となります。国際共通医学基準があり、項目によっては各国で追加をしているところもあります。
「多数者間医学運用パネル」(Multilateral Medical Operations Panel: MMOP)はISSの任務に就く宇宙飛行士の健康管理を共同で行なうための調整を行い、具体的な要求を決めるためのパネルです。MMOPにはワーキンググループとして訓練、生理対策、船内環境、船外活動、軌道上医療、情報技術、医学基準、栄養、放射線、精神心理、リハビリテーションが設置されています。
MMOPの下には毎週遠隔会議をしているISSクルーの日常の医学管理と問題解決を図るSpace Medicine Operation Team: SMOTが設置されています。
(特に断りの無い限り、画像は出典:JAXA/NASA)
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