サイトマップ

成果


宇宙で効いた「骨の病気に対する特効薬」

キンギョのウロコは破骨細胞と骨芽細胞が共存する優れた骨のモデルです。扱いも簡単で、一匹のキンギョから約100枚も採れるので一度に様々な条件で実験できるなどの多数の利点があります。さらに低温で1週間程度なら活性を保ったまま保存もできるため、輸送条件が厳しい宇宙実験にも適しています。

宇宙実験の結果、無重力下では、ウロコの骨芽細胞と破骨細胞の活性に変化が生じ、重力があるところと比較してバランスが崩れることが確かめられました。また、骨粗しょう症の治療薬として開発した新規インドール化合物(ベンジルートリブロモメラトニン)の作用をウロコの実験で解析した結果、宇宙でも破骨細胞の活動量を下げ、骨芽細胞の活動量を上げることを見出しました。これは骨芽細胞と破骨細胞のバランスが崩れた状態を正常に戻す可能性を示しています。

「きぼう」で撮影したキンギョのウロコ入りの容器。

「きぼう」で撮影したキンギョのウロコ入りの容器。

実験の背景と目的 | 実験内容 | ココがポイント! | 成果


Fish Scales トップページへ | 「きぼう」での実験ページへ

 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency サイトポリシー・利用規約  ヘルプ