成果(中間報告)
最終更新日:2015年5月8日
これまでに4 名のデータ取得が完了しています。これまでの結果から、GVS なしの血圧応答とGVS あり(重力情報が入力されない状態)の血圧応答の差、すなわち前庭−血圧応答の大きさは、宇宙滞在前には12-13 mmHg 程度でしたが、帰還1日後および2週間後には差がなく、2ヶ月後には飛行前と同程度に回復してくることが分かりました。すなわち、4ヶ月から6ヶ月の宇宙長期滞在により、前庭−血圧反射が全く働かなくなりますが、約2ヶ月かけて徐々に回復してくることが分かりました。
図 左:宇宙滞在前の起立時の血圧応答。GVS なしとGVS ありの血圧応答の差(黄色の部分)が前庭−血圧反射の大きさを表す。 右:宇宙滞在による前庭−血圧応答の抑制とその回復過程(4 名の平均値)。
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