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「きぼう」で実施される科学実験として、氷結晶成長実験(「氷結晶成長におけるパターン形成」 代表研究者 北海道大学低温科学研究所 古川義純教授)を12月2日(火)午前9時18分に開始しました。
「きぼう」船内実験室に設置された流体実験ラックに搭載されている溶液結晶化観察装置(SCOF)を使い、本日、筑波宇宙センターからの遠隔操作により、氷結晶成長の実験を開始しました。
実験では、まず円盤状の氷の結晶の形成を行い、その後、写真のような樹枝状の氷の結晶に成長させ、その結晶成長の様子を観察しました。本日の実験開始から約半年をかけて、さまざまな結晶条件による成長観察データを収集します。
この実験は、対流のない微小重力ならではの環境を使って氷の結晶を成長させ、その形態観察および結晶周囲の温度分布計測を詳細に行い、結晶の形態形成メカニズムを解明することを目的としています。
※このように鮮明な氷の結晶成長の様子が観察されたのは世界で初めてです。
【北海道大学低温科学研究所 古川義純教授のコメント】
準備開始から、今日の日を迎えるまで約15年間待ち、感慨深い。これまでJAXAやメーカーの方々含め、非常に多くの関係者の協力を得て、この実験が成り立っていると思っている。
今日の最初の実験では、想像以上に対称性の良い結晶が得られた。今後の実験の進行におおいに期待できる。今日は実験を開始した日であり、今後確実に実験データを出していきたい。
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